
- 吉野 充巨
- オフィスマイエフ・ピー 代表
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
対象:お金と資産の運用
でも、本当に円高でしょうか? 新聞やメディアを注意深く読んだり聞いたりすればお分かりのように、円高ではなく、米国ドル安です。
円を主体に考えれば、米ドルと南アのランドは急落(円高)、カナダドルやメキシコペソも米国への輸出が減少する予測で、円に対して弱含くみで価格が低下(円高)してきました。しかし、ユーロはまだまだ高いレベル(円安)ですし、オーストラリアドルも急落後戻し、高いレベルを維持しています(円安)。このように各国の通貨との比較でばらつきが見られます。
一方為替の動向はプロでも難しいのが現状です。今後の米ドルだけでも、専門家の予想は100円から戻る(円安)、100円前後(横ばい)、90円以下になる(円高)とまちまちです。
従いまして、外貨建て商品の購入では、為替変動のリスクを考え、私は通貨分散をお勧めしています。各国のGDP、貿易決済量、外貨準備等を考慮して、米ドル50〜60%、ユーロ20〜30%、その他通貨10〜20%での分散をお勧めします。
基本的には、金利が高い通貨は、インフレ率が高い国で、貨幣の価値は低下します。
また、現在の高金利国の経済規模は小さく変動率が大きいためリスクが高いものです。外貨MMFのように即日解約が出来るものは良いのですが、債券は慎重に選びましょう。流動性が低いため一気に価格が下がり、売却が出来ないいこともあります。
長期で資産形成を目指す我々一般投資家は分散投資に徹することをお勧めします。