- 原田 将孝
- GLS予備校 校長
- 塾講師
対象:子供の教育・受験
法学部で学習する専門科目(憲法、民法など)は内容が高度で、授業についていくのが難しいと感じている学生が多いのが実情です。そこで、西南学院大学では数年前から上級生が1年生を指導する勉強会を実施しており、一定の成果を挙げています。
ただ、一定の成果を挙げているとはいっても、今までの勉強会は授業の補習に終始していたため、「学生に自ら学ぶ力を身につけさせたい」という大学の目標を達成するには至っておりません。
そういった現状について打開策はないかと大学側から相談を受けたため、「学生が自ら学ぶ力を身につけられる」新しい勉強会の制度を考案すべく、1年に近くに渡って打ち合わせを重ね、勉強会の現状を視察してきました。
学生が専門科目の内容を難しいと感じている理由は、主に以下の3点です。
・世界史や日本史選択者の多くは、高校生の時に政治経済をあまり勉強していないので、前提知識が不足している
・学校の定期試験や大学入試は用語暗記のみでも対応できるので、原因・背景・具体例などを考える訓練が不足している
・論理的な答案を作成する訓練をあまりやったことがない
知識や訓練経験の不足が原因なので、逆に言えば、知識を埋めつつ訓練していけば、学生の学ぶ力は大きく伸ばせます。
そして、ようやくこの春から、私と天流が考案した新しい勉強会が始動します。
そこで、新しい勉強会では、高校内容の政治経済のうち政治部分のみを取り上げ、単なる用語暗記ではなく、事象の原因や背景、具体例などを考える訓練を実施する予定です。使う教材はオリジナルのもので、現在天流が作成に当たっています。
勉強会の開始に先立ち、まずは私とスタッフで1年生の指導に当たる上級生への研修を実施していきます。
大仕事ですが、「学習の作法」を一人でも多くの人に身につけてもらうためにも、努力を惜しみません。
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