自身の学習を振り返って③(高校時代) - 子供の教育・受験全般 - 専門家プロファイル

原田 将孝
GLS予備校 校長
塾講師

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対象:子供の教育・受験

大澤 眞知子
大澤 眞知子
(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
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(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)

閲覧数順 2024年04月23日更新

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自身の学習を振り返って③(高校時代)

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過去二度に渡って自身の学習経験について書いてみましたが、今になって何が良かったのか、何が悪かったのかを自分でも分析することが出来て面白かったです。

さて、最後は高校時代のお話です。

①高校1年生の時
中学生の時と比べて一番変わったのは寮の環境です。
中学生の時は1日3時間の義務自習が課されていたのですが、高校に入ったら個室になることもあり、義務自習が無くなります。
結果、私の場合は普段の寮での学習時間がさらに減少し、マンガやゲーム、友人との遊びにかける時間が増えました。
その代わり、テスト前は今までよりも学習量を増やしたのに加え、授業中の集中力をさらに上げたので、成績はあまり変わりませんでした。この時期の模試はまだ英数国だけだったこともあり、全国10番以内に入った時もありました。


②高校2年生の時
親に「東大法学部に行け」と強く言われていたこともあって文系に進みましたが、理系科目の方が断然好きだったので、相変わらず数学や理科ばかり勉強していました。周囲からも「お前なんで文系に行ったの?」と言われる始末です。

こうして「理系に進みたいけど文系に行かなければいけない」という状況に置かれるようになったため、勉強のモチベーションが大きく下がり始めました。加えて、東大の合格最低点が思っていたのよりもずっと低いことを知り、「地歴を捨てて英数国だけで合格点を取ってやる!」と思うようになり、途中から地歴の勉強をサボるようになりました。

母校では、高2の二学期から今まで通りの年10回の定期テストに加えて週テストという課題テストが実施されるようになり、当然必要な勉強量も増えてくるのですが、上記のような理由により、課題テストにも関わらず課題をやらず実力で受けることがザラにありました。今までの自分からすれば考えられないことです。

それでも今までの貯金や数学のアドバンテージである程度成績をキープしていましたが、明らかに学習量が激減していることが先生達にも分かったようで、クラスで担任の先生から名指しで叱責されたり、呼び出されるようになりました。模試も、英数国のみの時は依然として全国上位に名を連ねていましたが、地歴が入ってくると順位はかなり下がります。

さらに、古文の学習法が分かっていなかった(+単語を覚えていなかった)ため試験によっての出来不出来が激しくなり、英語も手を抜き始めたので、知識を中心に問われる問題になると弱かったように記憶しています。ただ、授業で渡された速単の読み込みは授業中に何十回も繰り返しやっていたので、速読力に関しては十分なものがあったはずです。


③高校3年生の時
高校2年生の時の状況から大きく変わらないどころか、さらにひどくなりました。
学校の授業そっちのけで数学や理科ばかり勉強し、東大の過去問も文系のものは解かずに理系のものばかりやっていました。
大学への数学シリーズもそれなりにやりました(学コンは出しませんでしたが)。
それと、相変わらず漢字は大好きだったので漢検準1級と漢文は意欲的に勉強していました。

東大模試(文系)では、英語はリスニングと英作文で満点近く取っていたので点数はそこそこ良かったのですが、とにかく文法や単熟語が弱かったので、突き抜ける点数はなかなか取れませんでした。速読力、聴解力、作文力は今までの貯金もあって十分なものがあったはずですが、真面目に文法や解釈、語彙をやっていなかったので、そこは弱点でした。文法問題は全部感覚で解いていましたし、文法用語もほとんど分かっていなかったはずです。これに関しては、結局最後まで改善することは無かったです。

数学はいつも満点を目標に解いていて、実際取れることも多かったのですが、満点を取らなきゃと気負いすぎて崩れることがありました。これがきっかけで「得意教科でも崩れる危険性はある」と思うようになり、多少は地歴を勉強するようになりました。とりあえず、「東大の場合は地理より覚えることが少ないから」という理由で選択した日本史を仕上げ、そこから世界史の知識の詰め込みに入りました。本番までに間に合えばいいやと思ってやっていたので、秋の東大模試でも地歴は偏差値50台でしたし、センター試験でも世界史は84点(これでも会心の出来)でしたが、本番では日本史世界史共にけっこう取れた自信があります。

現代文は中学の時から続けているシャドウティーチングを徹底していたのに加え、今までの読書量と語彙力に支えられ、それなりに点数は取れていました。漢文は前述の通り意欲的に勉強していたのに加え、高3から代わった漢文の先生の授業が素晴らしかったこともあり、模試では高得点を取り続けることが出来ました。

古文は相変わらず波が激しかったのですが、学校からの案内で一度だけ有名な予備校講師(関谷先生)の授業を受ける機会があり、そこで古文の解き方が何たるかというものを学びました。学校の授業では問題演習や解説すらもなかったので、この授業はまさに目からうろこの連続だったのです。それから、自分で本屋に行って参考書を探したところ、そこで「読み解き古文単語」と出会いました。これを、速単のように正確にスラスラ解釈出来るまで何十回も読み込もうと考えてやってみたところ、古文も安定して得点出来るようになりました。語彙力も不足していたので、当時の自分にとってはちょうど良かったです。


思い出せる限り書き連ねた形なので、読んでいて分かりにくいとか、ここをもうちょっと説明して欲しいとかいった部分もあるかと思いますが、今回はこれでご勘弁願います。何かございましたら、コメントよろしくお願いします。

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