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閲覧数順 2024年12月06日更新

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大阪のバスケ部の「顧問によるいじめ」自殺事件がきっかけで。

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大阪のバスケ部の「顧問によるいじめ」自殺事件に関連して、
ずっと読もうと気にかかっていた
内藤朝雄 『いじめの社会理論』(柏書房)を読みました。
(忙しい日常からの現実逃避で、毎日驚くほど集中して読めました)
以前に記事づくりの参考にナナメ読みはしたのですが、ちゃんと読んではいなかったのです。
いじめの社会理論―その生態学的秩序の生成と解体/柏書房
いじめに関してはこの本が一番いい、と多くの専門家の方から改めて推薦されていたのに
なかなか踏ん切りがつかないでいたのを、あの事件が背中を押してくれた形です。

「顧問によるいじめ自殺」事件、と書きました。
<罰>という字を使ってはいません。
体罰という言葉を使うことで、身近なところでその弊害に出会ったのがその理由です。

ニュースを聞いてずっと、何か変だと引っかかっていました。
こちらのコラムのおかげでそれが整理できました。
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1301/15/news022.html

「罰」というからには、
何らかのミスなり失敗なり「罪」がもとになっていなければなりません。
今回の事件には、自殺したキャプテンにそれがないのです。
どんなに頑張っても、無断欠席した部員をひっぱっていっても、
その場で権力を持つ人間(今回は、顧問)から
根拠なく暴力を振るわれ続ける・・
それは、体罰ではない。「いじめ」そのものです。

そして、身近なところで、体罰という表現による弊害が出てきていました。
うちもそうなのですが
子どもが運動部に所属していて、
熱心な顧問やコーチを信頼している親であればあるほど、
顧問の先生の側に立ってしまい、
自殺したキャプテンの子のことを責めがちなのです。
「下手をしたらうちの子もそんな被害に」とは思わない。

なぜなのだろう?と思って話を聞いていると、<罰>という一文字のせいだということがわかりました。
「罰」というからには、
しぜんに、
子どもに「叱られる原因」があったのだろうと想像します。
熱心な先生なら、手が出てしまうこともあるだろう。。

なんどもなんども理不尽な暴力を振るわれ続けて、
でもキャプテンとしての責任感もあって脱出ができない状況化で逃げ場を失っていた・・
みなさん、よほど関心のある人でない限り
そこまで詳しく読んだり聞いたりしているわけではありませんから、
普通にいると
「罰」という一文字にとても引きずられてしまうのです。

今回の事件は、「顧問によるいじめ」なのだ、と。

そして、内藤さんのこの論文。
10年以上前のものなのに、このケースについてもしっかりと説明してくれています。
内藤さんの議論の有効性の広いこと。

この本の白眉は、
そうした個別の事件をしっかりと踏まえたうえで、
「いじめは必ず起こる」
「いじめが深刻化してしまう、環境的な条件がある」
だから、
「いじめが起こってしまう環境を変えることで、深刻化を防ぐことができる」。
そう、希望を持って提言する結論部分。

そこに、「資格」が登場します。
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(キャリアカウンセラー)
『稼げる資格』 資格専門誌『稼げる資格』編集長

働く個人の側に立ち、資格や学びを活用したキャリアづくりを提案

編集長を務める資格や大学院の専門誌をはじめ、就職、転職、U・Iターン、進学とこれまで一貫して個人のキャリアを提案するメディアを作ってきました。これまで取り扱ってきた3000人以上にのぼるライフヒストリーを元に、リアリティのある情報を提供します。

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