齋藤 進一(建築家)- コラム「「障害」に対する表記について」 - 専門家プロファイル

齋藤 進一
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を

齋藤 進一

サイトウ シンイチ
( 埼玉県 / 建築家 )
やすらぎ介護福祉設計 代表
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「障害」に対する表記について

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お知らせ 2012-10-02 02:41

英語で「あなた」は「YOU」としか表記しないのに対し、日本では「あなた」「貴殿」「お前」「そなた」「貴様」など感情や立場によって様々な表現があります。

相手の立場に立った表現や感情により表現をするのは日本特有なものだと思います。

「障害」という言葉は、バリア(障壁)という意味合いで、 それを克服しようとする もしくは上手く付き合っていく方を「障害者」と私は表記してまいりました。

しかし、「害」の字が周囲に害を与えるような意味合いに取られているようで、2000年代後半から

・障碍者

・障がい者

の表記が使われるようになりました。

ハンディキャップをお持ちの方の立場を考えての表記ですが、文字が柔らかくなったことで、ご本人の大変さが表現として薄れてしまったようにも個人的に感じます。。

「痴呆」→「認知症」

「精神分裂病」→「統合失調症」

などの表記への変換もポリティカル・コレクトネスの考え方です。

 

私自身は障害をお持ちの方は弊害とたたかっているという意味合いで、今まであえて「害」の表記をしてまいりましたが、福祉業界のスタンダードにあわせ ブログ・ツイッター・facebook・yahoo知恵袋・オールアバウトプロファイル(申請中などの基本設定文の表記を「障がい」に統一いたしました。

文字によってその人の考え方・意識が表現されるので、誤解が生じないようにしたいものですね。

建築においても「狭小地」という言葉は、地主さんに向けて言うのは失礼にあたる場合があるので気をつけるべきですね。

今回は表現の難しさについて触れてみました。

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