齋藤 進一(建築家)- コラム「フィンランド紀行(住環境編)」 - 専門家プロファイル

齋藤 進一
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を

齋藤 進一

サイトウ シンイチ
( 埼玉県 / 建築家 )
やすらぎ介護福祉設計 代表
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フィンランド紀行(住環境編)

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アメブロより更新中 2016-02-15 00:02

フィンランドへ行って、もう一つ確かめたかったのは北欧建築物の住環境でした。

フィンランドには、アルバ・アアルトという著名建築家がいたのをご存知でしょうか。

アアルトについて書いたブログ←




まずは北欧のホテル環境から

フィンランドは原子力発電が主流ですが、省エネ意識が高く、共用廊下などもセンサーで点灯し、普段は真っ暗です。

部屋のカードキーで共用部分のドアなども開閉し、田舎のホテルなのにセキュリティ意識の高さに驚きました。














エレベーターのスイッチは呼び寄せる意味で一つボタンがあり、乗ってから上下階を選ぶシステムでした。







室内はバリアフリーですが、入り口ドア下の框が木製で出来ていて車椅子には不向きでした

また、ここだけかもしれませんがベッドのクッションが柔らかすぎて腰が痛くなりました












日本も含め高級ホテルの照明は暗めに設定されるケースが多いのですが、調光スイッチのおかげでかなり明るくできるのは、高齢者の安全も配慮する福祉国家ならではです!







水回りにおいては健常者向けのレイアウトでした。




食洗器つき









ホテルは日本のウォシュレットに慣れると暖房便座が欲しくなります

シャワーのような設備は女性用ビデですが、大掛かりですね





これは冷蔵庫ではなく大型の衣服用乾燥機  流石です




浴槽とは別にシャワーブース設置




驚いたのが1室に専用サウナがあったこと   フィンランドらしいです





部屋のスイッチは大型でセンサー機能や調光のダイヤルなど豊富でした

アルミ製で静電気が気になりましたが、湿度が冬でも高いので大丈夫でした







スウェーデンの自動車メーカー「ボルボ」のスイッチ類も手袋をしたまま操作できるという意味で大きくつくられてますが、スカンジナビアデザインという意味で共通しているのかもしれませんね。




アメリカでもそうでしたが公共施設で感じたのは、男子の小便器の高さw



壁のタイルが1枚10センチですので、約60センチの高さというのが分かります

小さいお子さんは恐らく大便器の方で用を足しているのでしょう

その辺りは商業施設イオンなどの子供用トイレまで設置している日本に軍配が上がります。

北欧は、制度や施策において福祉先進国といわれてますが、ハード面についていえば日本の方が優れていると実感してまいりました(^^)



一方で、構造体をオシャレにしているところなどは見習いたいですね
(ヘルシンキ空港の天井を支える鉄骨トラスが人工的でなくデザインされてます)








機会があれば再度訪れてみたい国の一つです♪


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