小木野 貴光(建築家)- コラム「心地よい省エネ住宅・生活しづらい省エネ住宅」 - 専門家プロファイル

小木野 貴光
「あなたらしい、世界の一つだけの家」を実現

小木野 貴光

オギノ タカミツ
( 東京都 / 建築家 )
株式会社小木野貴光アトリエ一級建築士事務所 代表 一級建築士
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心地よい省エネ住宅・生活しづらい省エネ住宅

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省エネ住宅 2017-03-07 10:33


省エネルギー計算をすると、エアコン(暖房・冷房)を高性能なものにするよりも、

壁・床・天井の断熱性能を上げる方が、効果があります。

 

通称:省エネ法という法律があります。

大規模な建築物は、省エネルギー計算を行い提出する法律なのですが、

近々全ての建築物、住宅にも適用されることになります。

 

この省エネルギー計算、壁・床・屋根の断熱性能、冷房・暖房機能、サッシの断熱性、

建物の形状・方位による日射の違い、そのすべてを計算し、エネルギー効率を計算する方法です。

(画像はその計算表)

住宅用の計算指標が整ってきたおかげで、数字という目に見える形でエコ住宅の設計が可能になりました。

省エネ計算の良いところは、部分でなく家全体で、計算できるところ。

そこで見えて来るのが、最初のエアコンの性能を上げるより、断熱性能を上げる方が効率的という現実。

 

断熱性という話でいうと、普通に断熱した壁の方が、ペアガラスのサッシよりも断熱性が高くなります。

そこで住宅メーカーなどでは、小さな窓だけにして家全体の断熱性能を高めています。

特に長期優良住宅の基準をそこでクリアする事が多い。

ところがこの場合、日射取得量(光を取り入れる量)が減り、冬場に暖かい日の光が入って来ないため、

気持ちよい日辺りを放棄し、生活しづらい心地の悪い住まいになります。

そこで、大きな窓がある事で居心地が良くなる場所は、大きさを優先し、壁の断熱性能を上げるなど、

その他の部分省エネ性は確保する。


全体を俯瞰してみてのバランスが必要になります。


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