大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「脳心理学に基づいた英語の教え方ー8」 - 専門家プロファイル

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脳心理学に基づいた英語の教え方ー8

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2012-06-20 21:50

《最終段階》 その① 

 6歳から第2次性徴期まで。 Cognitive Abilities (論理的な知的能力)がものすごい勢いで発達します。 その速度は次の要素によって個人差を生むこととなります。 

1)遺伝子 2)教育 3)文化です。 遺伝子は・・・仕方ないので無視して、教育、文化を考えてみます。 自分で考える時間がたっぷりある、つまり遊びの時間がたっぷりあり、好きな本に没頭する時間もたっぷりあり、「脳」にある情報を「言語」で表現する能力を育てる教育制度、文化の中ではこのCognitive Abilitiesは超特急で発達していきます。

 詰め込みの受け身の授業で、部活に時間を拘束され、放課後は塾に追い立てられ、その塾でまた受動的な詰め込み教育を受ける。 こんな状態では子供に「英語なんてわからなくてもいいよ~~」「英語習得の邪魔をしてやる~」と言っているようなものだと思います。

 さて、このCognitive Abilitiesが伸びてくると、A Theory of Mind が生まれて来ます

A Theory of Mindとは自分の「脳」がどのように機能しているか、相手の「脳」もどのように機能しているかを理解する能力であり、何を信じるかまたその場の感情などにより「脳」は簡単に影響を受けることを理解する能力です。 

もっと簡単に言うと、何かの行動をする場合なぜその行動をするのかを理解することでもあります。 例えば「お皿を洗う」という行動はただ単にお皿に洗剤をつけて水をかけるということではなく、汚れを落としてきれいにすることだと理解することです。 最近の日本の子供は果たしてこの能力があるのか?と少々疑問も覚える事例が多いのが心配です。


  またこの能力は人間が人間たる大切な能力でもあります。 周りの状況を見てそこから考えるというこの能力が出来るかどうか。 ここが最終段階での英語習得の大きな分かれと道となります。

 ほとんどの日本の英語教育はこの大切な段階で、単なる問題集などでの反復練習、単語、文法の恐ろしく退屈な機械的暗記しか行ってないようです。 

英語教育のみならず、日本語で行われる学校教育の場でもA Theory of Mindを奨励されることはほとんどないと思います。 既成の事実のみを鸚鵡返しに一方通行で教え込むのみ。 その中ではA Theory of Mindは育つべくもありません。 したがって英語習得の道はとざされてしまうことになります。

完結編に続く

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