大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「頭をよくする方法」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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頭をよくする方法

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2012-04-25 21:43

 [頭をよくする方法] New York Times の記事より(April 18, 2012)
特別にデザインされたComputer Program を使い知能レベルを上げる研究が注目されています。

初めて出会う問題を解決したり、効果的に学習したり、論理的に思考したり、物事の本質に迫ることの出来る知的能力。 
これは "Fluid Intelligence" (脳の中で動き回ることの出来る知能)と呼ばれ、遺伝子の影響の影響を大きく(60~70%) 受ける能力です。

従って、この知能レベルを訓練により上げることは不可能だと思われていましたが、それが大きく覆されつつあります。 
特別な訓練で高めることが可能である(Jaeggi, S. & Buschkuehl, M. 2008)という驚くべき研究が発表されたからです。

しかも、何歳からでも[頭を良くすること]は可能だと科学者たちは確信し始めました。
そう、子供だけでなく、何歳からでも、です。

"Fluid Intelligence" と対照に、単なる知識の積み重ねとしての知能を "Crystallized Intelligence" (結晶のように脳に蓄積される知能)と呼びます。  
これは、知識を学ぶことにより高めることは可能ですが、その知識を使い思考するには優れた"Fluid Intelligence" が必要です。  
いくら丸暗記を強要しても、[頭をよくする]ことが出来ないのとはこのためです。

その"Fluid Intelligence"を上げるために科学者たちが特別にProgramをデザインし研究を始めています。

それらProgramはWorking Memory(短期メモリーを収納する脳の部分)の容量を増やすことを一番の目的としています。
コンピューターのメモリーのように、Working Memoryは知的思考能力と非常に密接な関係があります。
 
Working Memory とは今までに蓄積した情報を呼び出し、一時的に貯めておき、新しい情報と合わせて思考する場所です。 
その容量が小さいと情報を並べて分析することが出来なくなり、いわゆる[頭が悪い][理解が出来ない]という結果になります。

子供のWorking Memory は徐々に発達し(好ましい教育環境にいれば)、大体11歳で大人並みになります。 
発達のスピードや、最終的な容量の違いからいわゆる[頭の良さ]の違いが出て来るわけです。

その発達のスピードを速くしたり、遺伝子で決定されてしまった容量を大きくすることが科学的に可能だとの確信から、特別にデザインされたComputer Programが研究に使用され始めました。

私自身も、アメリカの大学院でこの仮説についての本格研究を行います。 
特に、Gifted Children(遺伝子により高い知能を持つ日本の子供への特別教育)、そして、Children with Learning Disabilities in English (日本人に見られる、英語だけに特化した学習障害)についての研究です。

私自身も、カナダの数学専門家と共同開発し、特別にデザインしたComputer Program(Big John Math) を使用し日本の子供たちのWorking Memory への影響を観察してきました。 (All Aboutでもご紹介中)

まずは、英語学習の補助として子供たちがBig John を使い始めました。
ダウンロードし、習慣的に練習を始めた子供たちのWorking Memoryに確かな変化が起こっているのがわかります。
(科学的に対象をコントロールしたわけではないので、現在のところは統計的に確実なデータはありませんが、今後の研究への事前調査として調べています。)

*考える速度が速くなる。 解答する精度が上がる。 Creativityが上がる。 などを実感しています。

次には「英語学習障害」で苦しんでいる子供たちにもこのProgram を試していく予定です。
学習障害の原因としてかなり重要視されているのが、実は、問題のWorking Memory の容量の小ささだと考えれられているからです。

何らかの原因で、Working Memory の発達が遅れたために「学習」に困難を感じている可能性が非常に高いと感じます。

現在までの科学的情報を基に、[頭をよくする]方法、すなわち[Working Memory]を大きくする方法が、「英語学習障害」で多大なる困難を感じる子供たちへも、元々優れた潜在能力を持つ子供たちへも、非常に効果的な訓練法であることを確信しています。


*You Tube 画像のBig John Mathは#49(かなり進んだ生徒のレベル)です。 
問題の内容をWorking Memoryの中で解析しながら、また同時に英語の正しい文法を脳から呼び戻しながら練習します。

試してみたい方はBig John Math Site より無料体験版をどうぞ。 (初級と上級のミックスバージョンです。)

 

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大澤眞知子がカナダの数学専門家と共同開発した教材Big John Mathの使い方指南。 
お父さんお母さんが英語の先生。 発達心理学注目の新しい教育法で、自宅が世界レベルの英語教室に。  
英語の基本がコンピュータープログラムでどんどん脳に入って行きます。 
親子で点数とタイムを競うのも楽しい。 
 
英語教室の先生や、学校の英語の先生が教材として使う場合も相談可能です。

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