高校留学を希望している方、特に親から頻繁に聞かれるのがウェストバンクーバー地区についてです。

スタンレーパークを望む青い水をたたえた湾に面し、斜面に高級住宅が立ち並ぶこの近辺は、正に「夢に見た高校留学」に思えるのでしょうか。

ところがところが、この地域の実情は見かけとは全く異なることをご存知でしたか？

3億円〜5億円にも届く高級住宅に住む地元の人達は、アジアからの留学生になど全く興味はありません。

むしろ、侮辱的な見方をする人が多いです。

こんな学区に本気で日本の未成年を留学させますか？と、実例をあげながら説明することも多いです。

そのウェストバンクーバーの傲慢な人種差別を裏付けるニュースがCBCに掲載されています。

この地域の住宅購入者にはこんな呆れる法令が作られていました。

"No person of the African or Asiatic race, or of African or Asiatic descent, except servants of the occupier of the premises and residence ... shall reside or be allowed to remain on the premises.” 

「アフリカ・アジア人種、またはアフリカ・アジア系子孫はこの土地に住むことも滞在することも許されない。　ただし、住宅居住者の召使いを除く。」

つまり、アフリカ・アジア系の人達は、召使いとしては存在を認められているが、住宅を購入したり賃貸しウェストバンクーバーに住む権利はない。

滞在するのも禁止。

ということです。

さすがに今のカナダ政府の方針とはかけ離れているウェストバンクーバーの人種差別には反発もあり、この法令は無効措置が取られていたそうですが、今の今まで残っていることには驚愕。

無効法令としてではありますが、ずっと存在していた呆れるものです。 

それを今回はウェストバンクーバー市長が完全に削除する決定をしたというニュースです。

余りにもカナダ世論に逆行している法令ですから。

が、つい最近までこんな話がよく聞かれたそうです。

市議会議員の中国系カナダ人の話：

"Some folks would tell me they would go to open houses in West Vancouver, and while the sales reps were very friendly and let them in, they would be gently reminded that there were neighbourhood rules, and I quote, 'that they had to remember before they left the house.” 

「West VancouverのOpen Houseに行くと、アジア系の私にもセールスマンがにこやかに応対し中に入れてくれます。　でもその後、そっとこの地域のルールを教えてくれるです。　アジア系の人が
Open Houseの物件を見るのはいいけど、見たあと必ずルールを理解し出ていってくれるようにとのことです。」

ウェストバンクーバーに残る人種差別意識は、今でも感じることが出来ますよ。

高校留学希望の方、じわ〜っと滲み出てくる人種差別を経験したいなら面白い地域かも知れません。

が、お勧めは出来ません。

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