大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「カナダの短大入学には高校の良い成績が必要ですか?」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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カナダの短大入学には高校の良い成績が必要ですか?

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留学 大学・高校正規留学 2019-10-21 09:55

「海外の短大、コミュニティカレッジに入学するのには高校の成績は余り関係ないと聞きました。 本当ですか?」


本当のようで、大きな誤解のある、危険で安易すぎる思い込みです。


カナダの州立カレッジ進学についてのご相談を頻繁に受けます。

日本ではコミュニティ・カレッジと呼んで、アメリカのレベルの低いコミカレと同じだと思いこんでいる方も多いです。

  

かなり大きな誤解が蔓延しているようですね。 要注意!


1.カナダを含めた英語圏の大学進学には、まず最初の大きな関門である英語能力テストのかなり高いスコアが必要です。


TOEFLiBTなら88~90以上、IELTSなら6.5以上などの相当高いレベルです。


日本の高校での英語での成績が多少良いくらいでは、このスコアはまず無理です。


英語圏の大学が求めるクリティカルシンキング思考法を使いreadingを分析する能力、論理的・具体的・客観的・批判的に自分の考えを発信するエッセイスキルを試すのがこれら英語能力テストです。

日本の高校で行っている英語教育ではとても追いつけません。


正しい方法での特別な練習を相当期間行うことが必須となります。


まずこれらのスコアをクリアし、次の条件として出てくるのが高校の成績です。


2.カナダのuniversityに直接出願するには、日本の高校での優秀な成績が絶対必要です。


有名大学に進学希望の場合は、高校の成績評価がすべてA(5段階評価でオール5)が必要と言っても過言ではないですね。

もちろん、希望大学・学部などにより、それぞれ選考基準は異なりますが、世界中から出願する優秀な留学生と席を争うことになりますので、最高の成績は欠かせません。


3.カナダの州立カレッジ、あるいはカレッジからUniversityに昇格した教育機関では(カナダに結構あります)、2番で述べたほどのトップクラスの高校成績は必要ない場合がほとんどです。


ただし、各教育機関はそれぞれの方針に従い、公正に入学審査を行いますので、各機関によりまちまちです。

希望のカレッジなどに直接問い合わせを出し、成績評価基準を問い合わせることをお勧めします。


4.注意!


TOEFL, IELTSなどが規定基準を超え、晴れて大学レベルの正式コース履修が始まったあと、ショックを受ける日本の方も多いです。


コース履修にはPrerequisiteと言って、前もって基本単位取得の必要な条件がよく付いて来ます。


例えば、サイエンス系のコースを履修するには、Mathematics, Calculus, Physics, Biology, Chemistryなどカナダの高校12年生レベルを終了していることが条件の場合も多いです。


その時、日本の高校からの成績証明書に、それに相当する単位取得が明確に書かれており、成績も規定以上の場合はOK.

そうでない場合は、それらコースをカナダで取らないと大学レベルの授業に入れません。

もちろん、時間もお金も余分にかかります。


日本の高校で成績が優れなかった場合には、それらのコースレベルに対応出来ないという悲惨な状況も生まれて来ます。


また、カレッジから大学に編入申請をする場合、カレッジで履修した単位と成績(かなり良くないと行けないです)、また日本の高校の成績の提出を求められる場合もあります。

そこでは、成績の良し悪しが編入を認められるかどうかの決め手にもなりますので要注意。

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「日本の高校の成績が悪く、日本の大学には行けないのでカナダに!」という考えがいかに甘く危険かがおわかりでしょうか。


カナダの大学のレベルは世界的にも非常に高いです。

そこに入るためには、日本の教育下ではかなり優秀なレベルで基本を習得していることが絶対必要条件。


その上に、クリティカルシンキング思考法を運用した高い高い英語能力が必要です。


さぁ、今日からまず英語の特訓、そして高校での勉強に集中してください。

自分がどこまでのレベルに到達出来るかを確認した後、カナダ大学進学(カレッジも含め)は視野に入れるべきですね。


やることをやらずに、都合のいい説明だけを聞いて「カナダのカレッジなら入れるかも!」は大きな間違いですよ。


Good Luck!

 

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