大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「日本人が陥る「英語エッセイ」への大きな勘違い - Mちゃんの場合」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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日本人が陥る「英語エッセイ」への大きな勘違い - Mちゃんの場合

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英語学習方法 英語でエッセイを書く 2018-10-23 08:48

日本の中学・高校生に「英語エッセイの書き方」を本場カナダの指導法で教え30年経ちました。

クリティカル・シンキングを代表するカナダのエッセイを、日本的曖昧思考の日本の子供たちに教えるのは、相当のチャレンジであったと同時に、成長する能力を見守るのは大きな喜びでもありました。

 

高いエッセイ能力をつけ、日本内外の大学を卒業し、世界で活躍する教え子たちの近況を聞くのもまた喜びです。

しかし、みんながみんな最初からスムーズにエッセイの書き方を理解していったかというと、否々、英語の思考法を理解する時点で大きな勘違いを起こし、当分足踏み状態を繰り返した生徒もたくさんいます。

 

余りにも幼い時期から、親の意志で「英語教育」に走り回った子供たちは得てして、10歳前後から能力の伸びが行き詰まるケースも多かったですね。 特に「エッセイ」に関しては、小学生はまだまだ時期尚早、中学生でも14歳くらいになってから始めて、論理的思考力が自分の脳に育ち、やっとライティングの世界に入ることが出来ます。

 

 そんな歴史を「英語エッセイ」のCase Studyとしてシリーズでご紹介しています。

 

Case Study 2 : 中学2年生から英語エッセイを習い始めたMちゃんの場合

 

自然児でした。

最近には珍しく、幼い時からの習い事なし、塾なし。 自由時間いっぱい、田舎の自然いっぱいの環境で育ったMちゃんがうちの教室にやって来ました。

好奇心旺盛で、目をキラキラ輝かせて通って来たMちゃんは、たちまち英語で表現することにハマっていきました。

 

実に自然な言動に、日本の子供が本来あるべき姿を見た気がしましたね。

教室に座っているより、自転車で全力疾走したり、空を眺めたりしている方が似合っている少女でした。

 

そのうち、もともとの知的能力遺伝子が頭角を現し始めます。

英語文法も、最初は「え〜〜!」と驚くような間違いを繰り返していましたが、本人は至ってご機嫌。

新しいことを習うこと自体に大いなる満足を得ていたようです。

私達も、本人の脳が自分の文法間違いを学習していく過程を見守っていきました。

 

そんなMちゃんがRobert McMillanの指導する「英語エッセイ」コースに入って来ました。

"I wan to go to …… "というトピックセンテンスから、3つの論理的につながる理由と、それら理由を説明するための、やはり論理的につながる具体的な実例を使い書いていくエッセイからのスタートです。

(このレッスンは、現在キャンペーン中”Essay Writing” オンラインプログラムの無料体験版として提供中です。 ご希望の方は、こちらから。)

 

まずは、プランを作ることから教わります。

そのうち、Robertが大笑いしながら私のところへ。

「すごい! こんな面白いめちゃくちゃな論理は初めて見た! 面白いね。 さて、どうやってリードしようかなぁ。」と。

 

例えば:

“I wan to go to Disneyland.”とトピックセンテンス。

次に3つの理由が必要なんですが、Mちゃんの理由は”I wan to make my own theme park.”

 

Robertは「はっはっは」と、こう指導を始めました。

「あのね、すごく面白いアイディアで、ぜひそうしたらいいなと思うけど、これはトピックセンテンスとつながってないよ。 Disneylandに行きたい理由は、自分のテーマパークを作るためにアイディアがほしい、あるいはどんなテーマパークがいいのかを勉強するためだよね。 それなら、理由になるよ。 今の”I wan to make my own theme park.”はまた新たなトピックを自分が作ってしまったことになるからね。」

 

Mちゃんは、理由の分を”I wan to learn ideas to create them parks.”と変えて、次に進みました。

小さな時から塾漬けの生徒たちの書く退屈な理由、”I like Mickey Mouse.”なんかより、はるかに創造力あふれる理由です。

Well done!

 

ところが、その次の理由、その次のエッセイも、またまた同じような、創造力いっぱいだけど、論理的にはつながらない文がたくさん並びました。

Robertは、そのたびに根気よくMちゃんといっぱい話をし、指導していきました。

もちろん、ひとつのエッセイを書き上げるのに、相当な時間がかかりましたが、Mちゃんは何のその。

前回のCase study のように「なぜあなたはこんなにエッセイを書くのが遅いの?」と、横で見張っているお母さんの存在がなかったのもMちゃんには最高の環境だったと思います。

 

Mちゃんの脳が抽象的・客観的論理を理解し始めたのが15歳くらいです。

人間の脳の正常な発達段階通りです。

 

急にエッセイが論理的になりました。

Robertもまたまたびっくり。

それからのMちゃんの進歩は目を見張るほどのものでした。

人間の脳が自然に正常に発達するのを、周りから助けることがいかに大切か改めて認識した経験でしたね。

 

余談ですが、幼い頃から塾のはしごで自由時間もなくそのまま身体だけ大きくなった生徒は、16歳、17歳いや大人になっても、”I like Mickey Mouse.”的な創造力のない理由しか書けません。

日本人が「英語のエッセイ」に苦労するのは、ここにも理由があるかも知れません。

 

現在カナダに戻ったRobertが、カナダからのオンラインプログラムで指導する”Essay Writing”。

詳細は、こちらから

 

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