大澤 眞知子
オオサワ マチコグループ
「日本から英語圏に留学する学生が遭遇する難関は、英語でエッセイを書くことです。」
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英語で高度なエッセイを書けないと成績が取れない事実は、日本人留学生には最大の挑戦です。
高校留学の場合、卒業に絶対必要なENGLISHクラスにパスするためには、非常に高度なエッセイを短時間に書ける能力が要ります。
このコースにパス出来ないと、卒業も出来ない、大学進学も不可能なわけですから、非常に頭の痛い関門となるのが英語でのエッセイwriting です。
大学は、もちろん高いレベルのエッセイを書ける現地学生がENGLISHコースをパスして入学して来るところですので、日々のエッセイ能力が成績に直結します。
余りにもエッセイ能力が低い場合は、クラスから追い出されることもあり得ますので、難関どころの騒ぎではありません。 一生を決める能力となるのが英語でのエッセイです。
1990年代より、カナダで留学生のエッセイ指導を行っています。
日本の教育制度からやって来る生徒たちは、いかに日本で成績優秀でも、英語圏のクリティカル・シンキングを使ったエッセイにはお手上げ状態です。
ENGLISHのクラスの点数が低い。。。。ESLからどうしても上がれない、エッセイが出来ないと言われた。。。ENGLISH12の試験にパスしそうにない、エッセイが難しすぎる。。。などなど。
悲痛な声に応える形で指導を続けています。
が。
クリティカル・シンキングどころか、まず最初のステップからつまづきます。
例えば、ある短編小説を読み、「主人公の行動を分析し、自分自身の経験と照らし合わせて書く」課題が出された場合のことです。 (これはカナダの高校English10レベルのエッセイ問題です。)
日本からの留学生は、分析の仕方を知りません。
I like this main character because she is brave. 程度までは書けてもそこから進めません。 “brave”な行動の具体的説明が出来ません。 一文で終わってしまいます。
また、そこから考えを発展させる方法も知りません。
カナダのクラスメートが2枚目を書いている間も、たった一文書いただけで困っています。
また、自分自身の経験を語れません。 というよりも経験不足が甚だしいです。
やっと思い出すのが、日本の中学校・小学校時代のクラスメートの話、兄弟姉妹の話、しかもとても幼い描写しか出来ません。
せっかくカナダまで来て、他民族社会の中で暮らす経験が全く言葉に出来ません。
「カナダで何を観察したの?」と聞いても「え。。。」で止まります。
クリティカル・シンキングの最大の基本、「日常の観察」が本当に苦手です。
目があり、耳があれば膨大な量の観察が可能なはずなのですが、日本の留学生は悲観的に苦手な分野です。
日常の観察からの、具体的実例がないと書けない英語のエッセイに、日本的抽象的曖昧な、和英辞典から抜き出した、自分でも意味を知らない単語を羅列する癖が抜けない留学生たち。
そんな留学生や、日本で英語を勉強中の真剣な生徒たちを助ける目的で構造的な基本から入るEssay Writing Online Lesson を始めました。
日本の生徒の脳に「英語のエッセイ」の基本のそのまた基本を理解させるカリキュラムです。
その基本のそのまた基本でも、色々な困ったさんが出て来ますが、根気強く、丁寧に、なんとか日本の生徒のエッセイスキルを上げたいと頑張る日々です。
大学入試対策にもエッセイが重要な課題となって来ましたね。
私達の出番が多くなりそうです。
Come Study With Us!
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