大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「子供を留学させるべきか否か」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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子供を留学させるべきか否か

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留学 大学・高校正規留学 2018-01-23 03:36

せめて子供だけでも英語が出来るようになってほしい!

という切実な願望の現れなのか、焦りを感じるちょっとお金のある日本の親の声だと思います。

しかし。 大きな絵が見えていませんよ。


(質問)

 

子どもの海外進学を後押するべきでしょうか。かれこれ数週間くらい悩んでいるのですが、中学2年生の息子が海外進学を希望しています。

英語圏の大学の学費までは賄えます。
心配なのは「英語が好き」な彼が「英語で物事をこなす」ことが幸せかです。英語をやると英語でやるは違いますよね。


(回答)

カナダからのアドバイスです。

1994年以来、カナダにやって来る優秀な日本の大学生・高校生の支援をしております。


慣れ親しみ母国語で対応出来る日本の教育制度ではなく、想像を絶するほど異なる他国の教育の中に投げ込まれる子供たち。

成功する確率は非常に少ないです。


例え本人の意志であろうが、親の意向であろうが、同じです。

親の意向は「日本の教育に信頼がおけない」「これからは英語くらい出来ないと」また、困ったケースでは「日本でうまくいかないの。外国だとうまく行くかも。」がほぼ大多数を占めるようです。


子供は「英語が好き!」「英語が出来るようになりたい!」「留学はかっこいい!」または「日本から逃げたい」などが常に相談を受ける理由です。


相談を受けるとまず最初に質問するのがこれです。

「留学後は何をしたいですか?」

「留学の目的は、その後のあなたの(子供の)将来にどんな目的を持ちますか?」


案外、これに具体的に答えられる親も子供も少ないのに驚きます。

「留学」とは日本で出来ない学問を外国で修めることで、その後の自分の人生へ大きな意味を持ちます。

それも頭になく、近視的な目の前のことだけを考えている「留学観」にあきれてきた「留学サポート」の歴史です。


さて「子供の海外進学を後押しするべきかどうか」


この質問をご自分に投げかけて下さい。


現在中学2年生でしたら、14歳。

25年後の子供さんを想像して下さい。


「どんな能力を持った、どんな人間になっていてほしいですか? 社会へどんな形で貢献出来る人間になっていてほしいですか?」


子どもさんが、そのゴールに到達するために「留学」が必須だと結論づけられるなら、全力で後押ししてあげて下さい。

「留学」し何を学ぶのかも徹底的に自問自答して下さい。

「留学」は「英語を学びに行く」のではなく「英語で学位を取得すること」ですから。


そこまで深くは考えてないし。。。「留学」は単なる飾りかも。。と判断したら、「留学」する必要はないと思います。


クリティカル・シンキングの深い理解なしでは、達成不可能な「留学先」での成果です。

日本で言う「英語が得意」程度では太刀打ち出来ないのが「留学」の難しさです。

その中に子供さんを投げ込むには、親として自分が納得出来、論理的に説明出来る理由は絶対必要だと感じます。

 

Good luck!



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