大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「私が日本で人を雇わない理由」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
カナダにいらっしゃい!

大澤 眞知子

オオサワ マチコ
( カナダ留学・クリティカルシンキング専門家 )
Super World Club 代表
サービス:1件
Q&A:116件
コラム:1,652件
写真:1件
お気軽にお問い合わせください
※ご質問・相談はもちろん、見積もりや具体的な仕事依頼まで、お気軽にお問い合わせください。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

私が日本で人を雇わない理由

- good

迷子になった日本の教育 2014-01-06 12:47

猛スピードで変わりゆく地球上で、日々進化するビジネスの舵を取っています。

アイディアが閃くたびに、すぐ実践。
うまく行こうが、失敗しようが、創造力の続く限り日々奮闘しています。

小さなビジネスですが、そんなアイディアを実践するのには様々な能力・スキルを持った人材が必要です。

能力・スキルの高さ、それへの高い自己評価ももちろん必要ですが、個々の持っているものを外に押し出すパワーを持った人材が必須です。

一種狂気じみた行動力と、頭の回転の速さを持った人材が必須です。

そこにやっと報酬が存在します。

・・・
残念ながら、この日本ではそんな若者になかなか出会えません。

いやいや、まず「どんな能力・スキルがあなたの専門ですか?」に、自信を持って独演会のようにしゃべってくれる人に出会ったことがありません。

大学の学部は言えても、「で、何が出来るの?」から進みません。

「一生懸命頑張ります。」と言われても、「何を?」
「ボランティアの経験が・・・」と言われても、「それがあなたの能力・スキルにどう関わるの?」

・・・
わかりました。

1月6日付日本経済新聞の記事で。 なるほど。

 

―「就活3Sで絞れ」-

なんのこっちゃ? タイトルの意味がさっぱりわかりません。

記事を読んで仰天。 いちいち反応してしまいました。


―2015年春入社の就職活動が本格的に始まった。

妙な儀式ですね。
日本の企業は本気で、「みんな一緒じゃないと何も出来ない新入社員」をほしがっているのかな?


―どの業界や企業に的を絞ったらいいか悩んでいる学生もいるだろう。

今頃悩んでどうする?
どんどん深い専門知識を得ていく過程、つまり大学での勉強の過程で、どんな業界や企業がその専門知識を必要としているのか位わかってないとどうする?
さては・・・本当の意味の勉強してないかな?


―志望先をある程度絞り込んだ方が納得のいく結果になるはずだ。

そりゃそうだ・・・けど、何を今さら。 不思議な記事だと思い読み進めました。


―「好きな製品・サービス」「成長力・収益性」「理想の職種」の3つの切り口から、志望先を選ぶ方法を探った。

思わず、何度も読み直してしまいました。

は?

「お宅の製品好きだからぁ、iPad 好きだからApple で働きたいで~す。」
「こんな制服着て、こんな場所で働きたかったんですよね~。」

「で、あなたは何が出来るの?」


―就職して何がしたいのかよく考えて、好きなものに関われる仕事を見つけてほしい。

就職してするべきこと。
会社が儲かるよう貢献すること。 そのためには高い能力・スキルがまず必要。

好きなものに関われるためには、その好きな分野の専門能力・スキルを身につけることが必須。
それを準備するのが、大卒ならば、これまで14年間の教育の成果。

今頃何を言ってるのかな?


就職とは、自分の能力・スキルを必要としているところにそれを提供し、対価を受け取るプロセスだと思ってましたが、日本はそうではないようです。

就職とは、自分の能力などなくてもいいから、「好みのひな形」を探してそこに自分を入れ込む作業なんですね、この国では。

なるほどぉ。

日本では、人を雇うなどと大それた事は考えないことにしました。
新年の決意。

****************************

カナダの小・中・高校の教育課程を基にした指導をしています。
クリティカルシンキングの基本が出来た生徒は「カナダの小さな町での留学・ボランティア」
Super World Club (大澤眞知子、Robert McMillan)

プロフィール対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム写真