堀江 健一(恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー)- コラム「冗談が通じない アスペルガー症候群の特徴 2」 - 専門家プロファイル

堀江 健一
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ホリエ ケンイチ
( 東京都 / 恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー )
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冗談が通じない アスペルガー症候群の特徴 2

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アスペルガー症候群 2014-07-17 11:52

「アスペルガー症候群」の特徴の続きです。


●非常に論理的で、理屈で物を考えるのが得意なので、合理的に物事を判断する事が出来る。


●その反面、他人に対して愛情はあるのに、相手の気持ちやその場の空気、冗談や比喩、皮肉など、非合理的な感情に関する理解ができず、話や行動がかみ合わないことから、コミュニケーションに問題が生じる事が多い。

相手の気持ちが想像できないので、相手にどう言って上げれば良いのか?何をしてあげれば喜ぶのか、どう会話をすれば仲良くなれるか対処する事ができず、自分の気持ちを伝える事も難しく、孤独になってしまう事も多い。

しかも本人はどうしたら良いかもまったくわからなくて一人で悩んでいる。


その生真面目なところや、冗談が通じない返答が返って周囲から面白がられ、人気者になったりすれば、本人も周りの人にとってもハッピーですね。

 

●大変真面目で、誠実な性格なので、ルールを破ったり、嘘をついたりなどすることはほとんど無い。


●反面、融通がきかず、頑固者と思われたり、決められたマニュアルにない様な事が起きた場合に、応用が効かなくて対処できなくなる。


●一途な性格で、一度付き合った恋人、いつも着る洋服、食事場所など、これと決めたら、それにこだわり、浮気などしない。


●反面、特定の事柄に捕らわれてしまい、その事ばかりが気にかかって神経が疲れてしまうことがある。

しばしば本棚の本の背表紙の高さをきちんと統一しないと気が済まなかったり、左右対称に物が置かれていないと落ち着かなくなったりなど、強迫症状に似た状態となる。

本当の強迫障害が鍵をかけ忘れてしまい、家に泥棒が入るのではないかと不安になり、何度も確かめに帰ってしまったり、ばい菌が付いていて感染してしまうのではないかと不安になり何度も手を洗ってしまったりなど、「不安に思う事」があってそれが強迫行動となってしまうのに対して、

アスペルガーの場合、それをするのが楽しみだから、それをしないと気が済まないからと言う動機から、強迫行動をしてしまう事が多いようです。

しかしその行動をしている暇があったら、もっと違う事をしたい、それをするのに神経を使ってしまい疲れるので止めたいと思う事もあり、「止めたいのにやらずにはおられない」という心情では、本当の強迫性障害との区別が難しくなっているケースも多い様です。

潔癖症などは、

「汚れていると汚染される不安があるから、きれいにしておきたい」のか

「きれいな方が気分が良いから、こだわってきれいにしておきたくなる」のか、

どちらなのか、本人にもわからないかも知れませんね。

その判別は、カウンセラーでもすぐには難しいように思います。



●特定の五感に関して、非常に敏感な事がある。

とても小さな音でも聞き分ける事が出来る。

反面、人が気にならない様な音でも、騒音の様に神経にさわる。

光をすごく眩しく感じる。など



このように大変メリットと思われる能力と、デメリットになる能力がコインの裏表の様にあり、そのギャップが大きいため、誤解を受けて仲間外れにされいじめを受けてしまったり、あるいは「天才」として称賛されたり、その人生はとても周囲の人達の受け取り方で左右され、天国か獄地のかように別れてしまいかねません。


またこうした特徴の強弱も、かなり人によって違うようですし、ある特徴は大変当てはまるが、他の特徴はそうでもない、ということもあるようです。

人間関係やコミュニケーションに関するお悩みをお聞きしていても、なかなかその方がアスペルガー症候群の傾向があるのかどうなのかは、熟練していないと判断がつきません。

また、ある場合と、ない場合とではカウンセリングの方針も変わってきます。

一般的なご相談者の場合は、まずはじっくりお話を聞く「傾聴」が重視されますが、

アスペルガー症候群の場合は、お話を聞いているだけでは解決策につながらないからです。

そんなアスペルガー傾向のある方への、コミュニケーション・会話に関しては、

「質問を中心にした会話を心がけて」

と、アドバイスを書きましたので、合わせてお読みください。



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