対象:住宅設計・構造
私は精神科に勤務する看護師です。昨年、自身の病院が増改築を行いました。そこで、病院の増改築施行前後での患者さんの精神的変化を症例にしたいと考えています。改築前は古く汚いイメージでしたが、増改築後は非常に明るく清潔感もあり以前より患者さんの訴えが少なくなったと思います。そこで、建物が人間に及ぼす影響を資料として調べていますが、調べ方が悪いのかなかなか良い資料が見つかりません。どなたか、そのような資料をご存知であれば教えて頂ないでしょうか?また、ご存知であれば教えて頂きたいです。お願い致します。
キリーさん ( 宮崎県 / 男性 / 37歳 )
回答:2件
分野としてはなかなか確立されていませんが
確かに、この分野は確立されていませんね。
ですが、この21世紀に一番大切な分野になってくるでしょう。
書物の関係は私も読みあさりましたが、まだまだ学術的なところを
出ていません。実際のどうか?という側面から掘り下げていくのに
もう少し時間が要するでしょう。
私自身はこの分野に興味があり、プロファイルでもコラムを綴って
いますので参考にしていただけると嬉しいです。
あと、大切なのは「感じる心」の部分でしょうか。
建築家や設計士もこの部分を大切にしている人の建物にはあったみが
あるように思います。また実際に使われる方が心をどれだけ使うか?
また、快く使える空間か?で大きく変わってくるように思います。
今回の改修も、それにピタリとハマったのでしょうね。
ステキな事だと思います。
回答専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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横山 彰人
建築家
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建築心理学の分野
文面拝見しました。 素晴らしいところに気がつきましたね。
私の知りえる範囲のことになりますが、建築の分野で指摘されたような建築心理学の分野が一番遅れているように思います。 この時代には、ほんとうは最も大切だと思うのですが。
・家の間取りによって人間の精神や行動も大きく変わる。
・使われる色彩や陽の入り方によって、気分や行動がかわる。
・子どもの成長期、高層階に住む子どもと、1戸建や低層階に住む子どもとでは
情緒面やものの視点が違う。
・部屋の広さや、居場所がある無しによって人間の精神的な面が大きく違う。
上記のことは分かっているのですが、データとしてまとめられ本になっているのは無いのではないでしょうか。もちろん部分的にはありますが。
建築家の吉村順三は、著書で建築の設計で、「夫婦を離婚に導く空間や精神を狂わす空間を作ることが出来る」と語っています。
私も著書を出す時にいろいろ調べたのですが、まとまったものはありませんでした。
患者さんにいろいろ質問表を作り、前とどのように変わったか調べて見たら、貴重な資料となるでしょう。 建築の方と一緒の作業の方が良いと思います。
私も協力できれば良いのですが。質問があればご連絡下さい。
横山彰人
評価・お礼
キリーさん
御丁寧な回答ありがとうございました。確かに先生の言われる様に「建築心理学の分野が一番遅れているように思う」との意見に身の回りの建物や自宅を建てられる方々の無頓着さを目の当たりにしたりしているので、非常に納得してしまいました。最近、周囲で自宅を新築したり購入される方がいますが、あまりにも無頓着というか無計画というか・・・・職場でも実際この件で意見を求めましたが、無関心でただ改築したから綺麗になった。だから、掃除をしようとはならず、スタッフによりまちまちで折角、綺麗になったのに各病棟の取り組みが出来てません。病棟長(リーダー)の人柄等が大きく関係もしていますが・・・。
実際に患者さんと病棟生活を共にして環境の与える影響は非常に大きい事を今回の症例で是非、実証とまではいかないも近づけてみたいと思います。環境心理学・建築心理学も覗いてみたいと思います。貴重なご意見ありがとうございました。
(現在のポイント:-pt)
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