対象:新築工事・施工
今、テナントとして入っているビルについてです。
4階建てのビル1棟を全て借りているのですがそこのビルの柱が上の階に行くにつれて細くなっているようです。
実際測ってみると細くなっており、柱の鉄骨はコンクリートで囲まれており、実際どれだけの太さかは分かりませんが柱というものは上に行くにつれて細くなるものなのでしょうか?
ちなみに柱の太さ(鉄骨+コンクリートです)は1・2階が350mm×350mm、3階が250mm×250mm、4階が200mm×200mmで、築30年の外壁はALC、いわゆるラーメン構造です。
又、耐震性はどうなのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
umaさん ( 長野県 / 男性 / 20歳 )
回答:1件
中舎 重之
建築家
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鉄骨造の柱サイズについて
外壁ALCのラーメン構造との事、柱のサイズはコンクリート(モルタル塗り)を片面25mmとして、鉄骨の柱サイズは1・2階は300、3階は200、4階は150mmとなります。建物が築30年(2010現在)とすると、建築が1980年(昭和55)となります。新耐震法が昭和56年の施行なので微妙です。新耐震法に基づいての設計・施工ならば安全です。当方の感覚では、4階が200、1階が350mmならば合格にはなります。
柱のサイズは建物の重さに比例して決まります。各階を1とするとその重量は、4階が1、3階が2、2階が3、1階が4となります。地震力は重さに比例しますので、1階の柱は大きくします。では4階の柱を1階と同じにしますと、4階が強すぎて相対的に1階が弱くなります。これを建物の剛性といい、昭和56年の新耐震法により定められました。重量の少ない所は少ないように、重量が大きい所は大きいなりの柱にしなさいと言う事です。
新耐震法が正しい事を証明したのが、平成7年(1995)の阪神淡路大震災です。
以上です。 2014.5.8 中舎重之
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