対象:住宅設計・構造
今、自宅を設計中です。
外壁から、そとん壁、通気胴縁、透湿防水シート、モイスTM、断熱材(パーフェクトバリア)、石膏ボード、ケイカルクン
一部、そとん壁ではなくガルバリウムのサイディングです。
フラット35の仕様ですと、石膏ボードの下に(断熱材側)防湿シートを張らないといけないようですが、張りたくありません。
いろいろとネットで調べたところ、外側の透湿抵抗のほうが内側より大きくなるようで、防湿シートがないと内部結露の恐れがあるようです。
防湿シートなしで内部結露なしに、なんとかなりませんか?
よろしくお願いいたします。
どらたいママさん ( 東京都 / 女性 / 42歳 )
回答:1件

野平 史彦
建築家
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ご提案
どらたいママ様
「相談」コーナーにも同じご質問が来ていましたが、こちらのQ&Aからお応えさせて頂きます。
よく勉強されていて、私が今実践している「大地に還る家」に近い思考をされている方に巡り会えて嬉しく思います。
どらたいママさんも高気密・高断熱ではなく、それを一歩進めた断熱法、即ち、「内部結露を起こす事無く湿気を透過させてしまう」、透湿抵抗理論に基づく(私達が「透湿断熱工法」と呼んでいる)断熱をイメージされているのだと思います。
外壁の断面構成を見ると、できるだけ透湿性のある材料で構成しようという意図が見えます。これを透湿抵抗理論に基づき、簡略法で計算してみることができます。
基本的に、断熱材の外側の面を境界面として、その外側の材料の透湿抵抗の和と内側の和の比が、
1:2以上あれば、内部結露の心配が少ないと言えるのですが、上記の構成で計算してみると、
5.68:3.85 (通気層があるので外壁そとん壁は計算に入れない。内装のケイカルクンもその厚み、透湿抵抗値が分からないので、とりあえず無視)となり、内部結露の心配があると言えます。
ご提案ですが、モイスTMの透湿抵抗が大きいので、これをケナボードSに換える事ができるなら、計算上、防湿シートなしでも内部結露の心配は少ない、ということになります。
ご参考まで
評価・お礼

どらたいママさん
早速のご回答ありがとうございます。
残念ながら、もう変更がきかないそうですので、泣く泣く防湿シートを張ることにします。
もうちょっと早く気が付いていれば、、、。
(現在のポイント:-pt)
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