対象:住宅設計・構造
先日築18年の中古一戸建て木造を購入したのですが、一階リビング床が両サイド2隅が窓側に向かって下がっており、水平ではないです。築年数もたっているので..とは思いますが、
床下等調べてもらい、ベタ基礎である、内部にひび割れなし、木は湿気がないなどの理由でで基礎は問題ないということで理解はしておりますが、
斜めになっている理由として、まず経年変化、そして大工さんによって床(リビング真ん中を)をあえて水平でなく(人の目には逆に水平が歪んで見えるとのこと)むくませ隅を下がらせるように作る方もいらっしゃるとのことです。
質問が3つ有ります。
そのような技法も実際よくあるのでしょうか?
それと、基礎がしっかりしていれば、床の傾きはある程度は安心できますでしょうか?
基礎自体が傾いてきていることは起こりえないでしょうか?
お答え頂ければ幸いです。 長くなりましたが宜しくお願いします。
m2508さん ( 京都府 / 男性 / 24歳 )
回答:1件
森岡 篤
建築家
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不同沈下の可能性
m2508さんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡と申します。
1階の床の4隅が水平でない:傾いているとすれば、基礎が傾いて可能性が高いと考えられます。
基礎が傾くのは、
・基礎下の地盤を盛り土した
・基礎下の地盤の処理が適切でない
・元々の地盤の強度(堅さ)が不均一
等による、建物の一部が多く沈下する不同沈下によるものです。
ベタ基礎だからといって、不同沈下が起こらないことはありませんが、ひび割れがないということで、局部的ではなく、全体的な沈下ではないと思われます。
沈下は、築後、初期段階で多く沈下し、除々に落ち着くことがあります。
沈下がまだ進行しているかどうかを判断することが必要です。
そのために、リビングの4隅のレベルを定期的(3ヶ月〜半年に1度程度)に測定し、記録することをお勧めします。
レベルは、レーザーレベル等で、測ることができます。
傾きが余り大きくなく、進行が止まっているようであれば、大きな問題はないでしょう。
進行が止まっていれば、床を一旦剥がし、下地のレベルを調整して床を水平にする改修は可能です。
参考にしていただけたら幸です。
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評価・お礼
m2508さん
できれば床についてのむくらせる技法についても知りたかったです。 調査の必要性について理解はできました。アドバイスありがとうございます。
(現在のポイント:-pt)
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