北西下がり斜面の住宅地の日当たりについて

志田茂建築設計事務所 志田です。

□日当たりについて

その条件ですと、あまり日当たりを期待する事は難しいかもしれませんね。
ただ、周囲の状況によりますので、一年中というわけではないでしょう。
夏は、太陽は、北東よりから上がり(おおよそ)真上を通過していきますし、冬もわずかかもしれないけれど、1時間程度(それ以下の可能性もありますが)家のどこかに当たるでしょう。

直接日が当る事は、あまり期待しないほうがいいかもしれませんが、、ただ、日が当らないから暗い、というわけではありません。日中の明るさは、等しく上空にあります。

トップライトを考え、そこを通して家の中を明るさを取り込むようにすれば、暗い家にはなりません。


□北西斜面の土地がいいか悪いか

直接の日当たりを重視されるなら、良くない土地 でしょう。

ただ、いいかどうかは、交通手段の便利さとか、周囲の環境とか、眺望とか、金額とか・・・それらを含めて、ご自分が納得できるものかどうかによります。

もっとも重要な判断は、

A)その擁壁が安全なものか?
B)その土地が盛り土なのか切土なのか?
C)その土地自体が、道路から何mも上がっているのか?

という事でしょうか。。

Aは、擁壁が、建築確認を出し、行政の検査を通っているかどうかでわかります。
Bは、地盤の状況によっては、地盤補強の費用が必要になります。
Cは、水道工事の費用が余計にかかったり、水圧が足りなくポンプを付ける必要がでてきたりと、工事費がかさむ可能性があります。また、自宅に入るの、道路から長い階段を上がらなければならないとすれば、将来の問題を考えなければいけません。


もし、その土地が周辺相場に比べて安いのならば、それなりの理由があるという事です。