本気でかむ犬

「嫌なことをするわけがない」と信頼している相手からは、それが痛みを伴うなど本当に嫌なことでなければ、何をされても受け入れます。人間も、犬も何も、変わりません。

逆に信頼されていない相手が何かをしようとしたときは、何かされるのではないかと警戒し、ちょっと触れただけでも、「何するの！」と、その手を払いのけようとします。

相手の手を払いのけるのは、人間の場合は自分の手ですが、犬は手（足？）を人間ほど自在に使えません。必然的に、口を使って相手の手を排除しようとします。
これが噛みつくということです。

犬はある行動の結果嫌なことがなくなれば、その行動を高めようとします。すなわち、嫌なことをされそうに感じたら、噛みつく。その結果毎回嫌なことはなくなる。こうして、犬は本気ガミを、学習してゆくわけです。

首を捕まえてつるし上げる行為は急場の危険回避としてはやむを得ませんが、「飼い主はやっぱり嫌なことをする相手」と犬に感じさせてしまい、事態を悪化の方向へと導きます。

解決策は、信頼関係を築きあげることです。

そのためには、しつけ教室などに通われ、専門家のアドバイスをお受けになることです。

東京であれば私がお力になれるのですが・・

お近くの（社）日本動物病院福祉協会認定のインストラクター[[http://www.jaha.or.jp/capp/instructor.htmlにご相談なされることをお勧めします。


※こういったケースは私の場合カウンセリングの対象となります。初回プロファイル取りの30分を含め１時間以上は最低でもお話しが必要で、その後も継続的なしつけのトレーニングや対象方法のアドバイスが必要です。

とてもメールなどのやりとりだけで解決できる問題ではないとご理解下さい。

※拙書「犬は知的にしつける」
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4902584255/
に解決のヒントはたくさん記しています。ぜひご一読下さい。

犬が噛むのは、何かしらの理由が必ずあります。
噛まないようにしつけをするためには、犬の性格や性質、噛まれた状況や接し方などを、詳しく分析する必要があります。

これは正直、メールでの対応は難しいです。なぜなら、実際見てみないと分からないことが多いからです。
本当に突然噛んだのかもしれませんし、突然と思っているのは人間だけで、噛むのを助長するような接し方をしているのかもしれません。

かわいがって、大事になさっている様子は文章からでも感じられます。これから１０年以上一緒に過ごしていかれるのですから、お近くの訓練士さんのカウンセリングを受けて、適切な対応をされることをお勧めいたします。

かわいがっていた犬に噛まれるというのは大変なショックだろうと思います。

残念なことに、一度噛んで嫌な事象を避けられたと学習されると、次からはもっと早い段階で「噛む行動」が出やすくなります。

今回の場合「突然噛んだ」とありますが、「いやなそぶりをしたので」ともありますね。ワンちゃんはきちんとサインを出していたのだと思います。

これまで全く平気だったのに急にいやがるようになったということなら、体に不調を感じているのかもしれません。気になることがあれば獣医さんに相談してみて下さい。

文面そのままに5分間も抱き続けたということで、「もう十分！いいかげんにして！」という反応だったとしたら、飼い主さんとの関係修復に努めなければならないでしょう。

ワンちゃんにとって不利益な存在とならないよう、安心して身を任せられる相手だと分かってもらえるよう、日頃のしつけから関係改善を図ることが重要だと思います。

噛まれた恐怖から恐る恐る犬に接したり、逆に噛まれないように威圧的に接したり、そういった行動で犬の攻撃性を助長する場合もありますので注意して下さい。


ワンちゃんと飼い主さんが一緒に勉強できる環境でのトレーニングに取り組まれることをお勧めいたします。

本気で噛まれてしまったら、怖くて触れなくなってしまいますよね・・・。

コッカーちゃんが本気で噛みついたということは、何かしら飼主さんに対して誤解をしているのでしょう。
できるだけ早く誤解をといて、信頼関係を回復することが必要です。
そのためには、直接専門家に見てもらいアドバイスを受けてください。
※できれば訓練所のような預ける所ではなく、カノンぱぱさんと奥様がしつけ方・接し方を学べるようなしつけ教室や訪問トレーニングが良いです。

まだまだ1歳3ヶ月です。
今から対処すれば、改善も早いと思います。