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関東地区での、土間スラブ工法について

住宅・不動産 住宅設計・構造 2007/10/09 15:04

神奈川県で高気密・高断熱住宅の建設を思い立ち、設計士と詰めをしております。 北海道出身ですので、帰省するたびに最近の北海道の住宅の暖かさに驚いておりました。札幌で建築士をしている友人宅は、30坪の2階建て木造住宅全体を1階に設置している石油ストーブ1台で暖房しています。 再確認したところ、午前中に石油ストーブに点火するものの、午後には暑くなって消してしまうそうです。 3重サッシの窓を用いて、壁・屋根を十分に断熱した上で、床は土間スラブに蓄熱している結果です。

私もこれを見習ってIII地域では有りながら、屋根や壁の断熱材はII地域基準に準拠したものを考えています。 暖房はエアコンでまかなうものの、予備としてガスFF暖房機を設置できる用意をしております。 床は、蓄熱性を持った土間スラブの上に直接フローリングを張る工法を取りたいと考えているのですが、蓄熱機能と断熱機能、欲を言えばクッション性を兼ね備えた床の作り方が判りません。

札幌の友人宅では150mm厚のコンクリートの下に25mm厚スタイロフォームを敷設していますが、断熱材をしき込むと品質保証が取れないと建築士が言っています。この場合、周囲の立ち上がり部に施す基礎断熱だけで十分なものでしょうか?

土間スラブに関する実例が少なく、ブログで探すと「やはり冬は冷たかった」との記載も見受けられますので失敗はしたくなく、広く皆様のご経験とお知恵を拝借したいと考えております。

ちなみに建築予定地は南道路で地下水位は2m以深です。 南面には大きな窓を取って有りますので、冬場には1Fのかなり奥の方まで(冬至の日の正午で6m程度)日射が差し込みます。

ご意見ないしは参考となる矩形図が御座いましたらお教え願えませんでしょうか?

mr_cozyさん ( 神奈川県 / 男性 / 52歳 )

回答:3件

断熱材と蓄熱材は1体で考えるのが基本です

2007/10/11 21:52 詳細リンク

mr_cozyさん、はじめまして。建築プロデューサーの佐藤昌史です。
佐藤は設計士の免許を持っていませんが、佐藤の専門分野ですのでお答えさせて頂きます。

まずすごく勉強されているのを見てびっくりしています。

mr_cozyさんはかなりご存知のことも多いと思いますので、質問内容の「蓄熱材の下に断熱材は必要なのか?」についてだけお答えさせて頂きます。

ご存知かも知れませんが、暖かく、そして、涼しい家の基本は「断熱材+蓄熱材」です。

つまり、熱は蓄熱材を通り抜けます。
なぜならば「熱を建つ材料ではないから」です。

そして、蓄熱材を通った熱は、断熱材(熱を断つ力の大きいが基本)でダムが水をせき止めるように断熱材が熱をせき止めます。

熱が断熱材によってせき止められると、180度正反対に熱が流れます。

つまり、熱が蓄熱材に帰っていくわけです。
そして、蓄熱材が熱を100%ダムのように熱を貯めると、部屋の中で設定した温度から夏は上がり冬は下がると熱を放出しだすのです。
高性能住宅がなぜ省エネなのかはこれが理由です。
※ちなにみに、人間が感じる温度=壁の表面温度+部屋の温度÷2です。これが家は計算で表せると言われるひとつの証です。

部屋→蓄熱材→断熱材なし=熱が無限大に逃げていく
部屋→蓄熱材→断熱材あり=断熱材の力の量によって熱の逃げ方が変わる

断熱不足は構造に影響を与えますし、土壌は断熱材と言えないことは、高性能住宅を建てている人たちの間では常識となっています。
※mr_cozyさんのすべてを把握した上での答えではありませんのでご了承ください。
そして、政府の発表した200年住宅も一度勉強されてはいかがでしょうか?

mr_cozyさんにとって良い答えのひとつになれば幸いです。

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梅雨のある本州で土間スラブは?・・・。

2007/10/12 15:58 詳細リンク

mr_cozyさん はじめまして。

北海道の友人の方のお宅の場合、ストーブで発生した熱の大部分を土間スラブに蓄熱しているわけではなく、壁や屋根などにまんべんなく蓄熱しているのでは?と考えますが間違えていたら済みません。

一般的にコンクリートに蓄熱する場合、外部での強い日射で暖めるか、コンクリート中に熱を導き入れる技術が
必要となります。

ここでひとつ注意しておかなければならないのは、北海道と違い、本州は梅雨時期にかなりの量の雨が降り、基礎コンクリートはこの時期、非常に湿気を帯びます。

また、建築基準法でも湿気の影響を避けるため地盤面から床まで一定の高さを確保することが定められています。(湿気をシャトアウトする工夫をすれば許可されますが)

湿気対策も念頭に置かれてシステムをプログラムされてはいかがでしょうか!

高気密高断熱な技術を使った省エネ住宅の完成!強力に
応援しております。

アーキ・ヴォイス 染谷。

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土間スラブへのこだわりは?

2007/10/17 01:02 詳細リンク

はじめまして。
文面を拝見するととても勉強されているようですね。
家づくりへの情熱を感じます。とても素敵な事ですね。

さて、質問の内容ですが、友人宅の北海道の事例から
土間スラブを推奨しているイメージですか?

他の建築家も書いていましたが、本州での梅雨時期の
湿気やコンクリートは最低でも3年は完全に乾かない
という話もあり、本州では土間スラブにすると湿気が
溜まりやすい原因になりように思います。

実際、私が手がけた鉄筋コンクリートの住まいでも
土間スラブを採用している場合は、換気や除湿を
お願いしています。
※通常は木造で作りますが、特殊な条件の場合は
鉄筋コンクリートで建築することがありますので

また私の見解ではありますが、本州の太平洋沿岸
では、地熱を活用する事も可能です。

というのも、本州の太平洋沿岸地域では真冬でも
地面を60cmくらい掘ると約10度くらいの温度
を保っているからです。

外気温が0度でも、外周部の断熱だけをしっかりして
おけば、逆に基礎下の地熱をコンクリートに伝える
ほうがあったかかったりします。
※基礎内断熱工法の深基礎を採用しています

ちなみに私の家もこの工法で作っていますが、真冬
でも暖房なしで床下空間は約12度を保っています。

本州の場合は湿度をもっとも気をつける必要がある
ことと、ある程度地熱を利用できるという点が
挙げられると思いますよ。

そういった角度で、建築士の方とも相談されると
いいでしょう。

参考になりましたら。

八納啓造 拝

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八納 啓造
八納 啓造
(建築家)
株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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質問者

mr_cozyさん

ご回答有難う御座いました。

2007/10/11 16:58

 ご回答有難う御座いました。

>蓄熱の熱源(暖かさのもと)は太陽光でしょうか?
 
 友人宅では石油ストーブで室内の空気を温めて、その空気が床面を暖めている様です。 ちなみに冬の札幌で短パン、Tシャツ、はだしの生活だそうです。

 設計中の自宅では、冬の太陽光を最大限に利用したいと考えています。 この場合、コンクリートないしはタイル等の熱伝導の高い床材でなければダイレクトゲインを熱源として吸収できないとの説もありますが、友人宅の例を考えますと、相対的に熱伝導率の低いフローリング材経由でも太陽光の熱がコンクリートに蓄積できるのではと考えています。 このあたりは実例があれば教えて頂きたいと存じます。

 自宅ではこれに加えて、エアコンで暖めた室内の空気がコンクリートに蓄熱される効果も期待しています。  

 以上の手段で蓄熱したコンクリート下部に断熱が必要なのか、この場合、構造に悪影響は無いか? 或いは土壌も蓄熱体として考えてコンクリート下部に断熱を施さなくとも室内熱環境に悪影響はないのかというのが、最初の質問の趣旨です。 

 以上の観点からお知恵を拝借できましたら幸甚に存じます。 尚、エアコンで熱量が不足した場合に使う予定のガスFF暖房機は屋外給排気方式を予定しておりますので、換気と水分除去は考慮から外されても結構かと存じます。

 お忙しいところ、申し訳御座いませんがよろしくお願いいたします。

mr_cozyさん (神奈川県/52歳/男性)

質問者

mr_cozyさん

皆様ご回答有難う御座いました。

2007/10/12 18:51

 ご回答有難う御座いました。 おっしゃっているとおり、躯体全体に蓄熱し熱容量が大きくなっているはずです。 梅雨時のご注意も助かります。 この点については公庫基準どおりの設計をすれば十分でしょうか? さらなる配慮が必要であればご教示ください。

mr_cozyさん (神奈川県/52歳/男性)

質問者

mr_cozyさん

ご回答有難う御座いました。

2007/10/12 18:56

中村さん、佐藤さんご回答有難うございます。
 断熱材が必要なのは常識として承知しておりますが、あえて伺った経緯を下に書かせて頂きます。

 設計を委託した建築士の書いた図面には、土間スラブ下に断熱材が無かったので理由を伺った所、地中梁がある場合には施工が困難である点と公庫基準?に合致しなくなるとの2点を挙げられました。 住環境面での不安(寒くないか)が有ったので、傾倒していた住宅本の著者3名と「建築知識」に寄稿されている方にお伺いを立ててみました。 

 ある方は、スラブ下全面に断熱材を施工するのは古い考えであり、5年前にはそうしたものの、実際には基礎の外周部廻りボード一枚分(910幅)を基礎内側(土間床なら土間スラブ外周のスラブ上のみ、基礎の立ち上がりがある場合は、基礎の立ち上がりの内側と、土間スラブ外周部のスラブ上)でOKと言われました。

 又、別な方は、土間コン床に直仕上げで造ることは、住宅の熱容量拡大のために奨励できるとした上で、地下水位が浅くなければ断熱材を敷き込む必要は無い。2mが一つの目安である。根切りが浅い場合には、基礎断熱は熱損失が多くなるため、土間下よりも外周部にスカート断熱する方が有効とのお答えでした。 

 建築予定地のボーリング調査で、2mまでに地下水は検出されなかったので、どちらのご意見を取りましても「スラブ下の全面断熱材は不要、周辺部または外周部のみで十分」と言うことになります。
 
 他方、ネット上で自宅の建築経験を書かれている方が土間スラブの下に断熱材を施工しながらも、冬は寒いので床暖房を入れていると記述している例も見つかりました。

 お二人のご意見を尊重しながらも、実際の施工経験上、如何なものなのかを知りたく、投稿申し上げた次第です。

mr_cozyさん (神奈川県/52歳/男性)

質問者

mr_cozyさん

熱損失について

2007/11/29 17:00

ご無沙汰しております。 皆様からご教授いただいたことを元に確認申請までこぎつけました。

 ところで、各部材(屋根・壁断熱材、サッシ等)にII地域相当のものを採用した上でQ値(熱損失係数)を試しに計算して見たところ、2.6程度になってしまいました。

 体感上の経験から、Q=2.0を切るところまで持っていきたいと思って改善方法を建築士と詰めています。

 そこで相談ですが、皆様は関東地区の高断熱・高気密住宅を設計される際にQ値の目標をどの程度に設定されているでしょうか? 施工精度が伴わなければ、理論値には意味がないことをを承知の上で質問させて頂きます。

 また、八納様への質問です(申し遅れましたが、メルマガも拝読しておりますm(__)m )が、土間スラブを用いた時の床からの熱損失計算方法をご存知であればお教えください。

mr_cozyさん (神奈川県/52歳/男性)

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