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吉野 充巨
ファイナンシャルプランナー
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日本で上場した海外指数連動のETFの値動きについて
アーバン 様
初めまして、オフィス マイ エフ・ピー の吉野充巨です。
当該ETFは、上海証券取引所に上場するA株から選択された、規模および流動性の高い代表的な50銘柄で構成された指数に連動することを目指した上場投信ですので、大阪証券取引所に上場していても、大証や東証の株価の影響は直接には受けません。
1.ただし、日本市場の株価が下落したり、上昇したりすることで、上海の株価が影響を受けることはあります。丁度、日本株の動きが、前日のニューヨーク市場の株価の値動きに影響されると同様の関係になります。
2.大証での当該ETFの値動きは、人民元での値動きを円に換算したものになります。従いまして、元では上昇しても、円/ドルで円高に触れた際には、下がることもあります。(人民元はドルに連動しています)。また円安になれば、元での価格が上がった場合は、より上昇率が高くなります。
3.指数に連動するインデックス・ファンドには、トラッキングエラー(指数の動きから乖離する度合い)が避けられません。ETFですので、インデックスファンドよりも小さいとはいえ、若干指数との動きにズレが生じます。
4.また、投資用での取引量も1月30日で3700株に過ぎません。取引量が少ない場合、一時的に大きな取引が生じた場合にも価格の動きが指数から離れる場合があります。
以上の4点の要素の影響で、上海市場の動きとは違うのではと感じられたのではないでしょうか。
海外の市場の指数に連動するETFを購入される場合の主な注意点です。
1.為替の影響が大きいことをご認識下さい。
2.取引量が少ない銘柄は値動きが指数から離れることがあります。
3.元々トラッキングエラーが生じます。
2.3.を避けるには、取引量の大きな銘柄を現地市場で売買することが望ましいと考えます。
従いまして、日本で購入される際には、TOPIXや日経225に連動するETFを購入し、中国市場での取引や、ニューヨークでのお取引をご検討下さい。
補足
2月7日に『投資の基礎知識と上場投信ETFの活用』勉強会を開催します。
宜しければご参加下さい。
http://profile.allabout.co.jp/pf/officemyfp/column/detail/44941
前述した
(人民元はドルに連動しています)は、
2005年にドルペッグ制を廃止しましたが、まだ人民元は、完全な変動相場制に移行されていないため、ドルとの連動性が高く、従って円高局面ではドルと同じように、元も円に対して減価するとの意味です。
以上まだドルペッグ制を維持していると思われる表現のため追記しています。
評価・お礼

アーバンさん
吉野さん
ありがとうございます。大変分かりやすく
参考になりました。
セミナーは忙しくなければ
参加したいと思います。
(現在のポイント:-pt)
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