友人の吠える犬について

まずは、私のコラムシリーズ「脳の反応と学習について」

その理解を前提にお話しします。

宅配業者他の訪問者の多くは、吠えている間に帰ります。吠えることで、「嫌な相手がいなくなる」ことを学習しているのでしょう。

ゆかさんの場合は、いつまでたっても「いなくならない」のでゆかさんという「刺激」に慣れてゆくのです。

ゆかさんが出来る限り頻繁に訪問し、部屋に入った瞬間にフードをばらまき、背中を向けてしゃがみ、その後もフードを犬のそばになげ、犬が近づいてきて手から食べられるように毎回対応すれば、吠えの時間は確実に短縮できるはずです。

でもゆかさんへの吠えの時間が短縮できればいいんですかね。

「これこれだめでしょ」となだめているという文面から、ちゃんとしたしつけはなされていないのでしょう。
飼い主は、犬への正しい理解、犬に何かを伝えるためにはどうしたらいいのかへの理解が出来ていないはず。
これは、犬が人間社会（ご友人との生活の中）で、どういった行動をとったら望ましいかを理解できていないことを意味します。
どういった行動をとればいいかを理解していない個体は、不安を抱えて生きています。

犬がかわいそうですね。

人間の子どもにしつけも教育もしないのと同じです。
しつけとはその個体を不幸にしないために不可欠なものなのです。

その子たちの幸せのために、ご友人を誘って一緒にしつけ教室に通われてみてはどうでしょう。

私の教室には埼玉[[http://www.petcom.jpから来られる方も少なくありませんよ。

私の教室が無理であれば、お近くのJAHA認定インストラクター[[http://profile.allabout.co.jp/pf/cando/column/detail/5570の教室へぜひどうぞ。

「簡単に訪問者が犬のしつけをする方法」と言うのは、ゆかさんが友人宅に訪問しても２匹のワンちゃんが吠えなくなる方法でしょうか？
３０分吠えられた後は大人しくしているのでしょうか？

私の友人宅にも３匹のワンちゃんがいて、最初はものすごく吠えられました。その時私が取った方法を紹介します。
一通り吠えて落ち着いた後、３匹の内、比較的人懐っこそうな１匹だけに集中して、その１匹だけと遊ぶようにしました。

ゆかさんの場合であれば、２匹の内比較的人懐っこそうな１匹だけに集中して、エサをあげたり遊んであげる訳です。

まず１匹と仲良くなれば、必ずもう１匹も様子を伺いに自分からゆかさんの方へ近寄ってきます。
近寄ってきたら無理をせずエサだけを与えて、仲良しの方の１匹と遊び続けます。

楽しそうな雰囲気は必ず犬に伝わります。そうすれば犬の方から近づいてきます。犬の方から近づけさせる事ができれば、次第に仲良くなれるはずです。

仲良くなれば、訪問した時の吠えられる時間も短くなってくるはずです。

こんばんわ。３０分も犬たちに吠えられてしまうのは辛いですね。きっと、刺激に弱いワンちゃんたちなのではないでしょうか？ゆかさんが動くたび、またはちょっと大きな声で笑ったとき、または犬をじーーっと見てしまうたび、吠えられませんか？他の先生方のアドバイスの通り、お家に入ったらゆかさんは自分から犬に接近しないようにして、なるべく急な動きはとらないようにして、視線もはずしてあげましょう。そしてオヤツをばらまいたり、手にオヤツを持つなどして犬からゆかさんに接近できるようにしてあげましょう。

また、もう少し早く仲良くなれる（警戒されないようにする）方法としては、いきなり友人宅に入るのではなく、近くまでお友達にワンちゃんたちを連れて迎えにきてもらって一緒に楽しくお散歩しながら、お家へ入ることもおすすめです。いきなりお家へ訪問するよりは刺激が少なく、ワンちゃんたちも興奮も静まり、警戒心も低くなり、受け入れてもらえやすくなりますよ。
また、お家に入っても、できるかぎりワンちゃんたちに刺激を与えないようにし、おやつをあげるなどしてワンちゃんとの距離を縮められるといいですね。
また、オヤツなど普通に食べてくれるようになったら、
オスワリなど、そのワンちゃんの得意なものをさせて誉めるなどしてコミュニケーションをとってあげましょう。

普通は犬の飼い主さんから相談を受けるものですが、お客さんの側からの相談というのが面白いですね。
ゆかさんは飼い主さんともワンちゃんとも仲良くやっていく方法を模索されているのですね。

他の先生もアドバイスされている通り、ご褒美を使うのが効果的だと思います。それも、普段家ではもらえないようなとびきりのご褒美が良いでしょう。

ご褒美を与える時はワンちゃんを刺激しないように、自分から近づいたり、真っ直ぐ見つめたり、声をかけたり、急に動いたりもしないでください。
まずは床にまきワンちゃんが近づいてくるのを待ちます。何度も繰り返し、最終的に手から食べてくれればワンちゃんとはぐんとお近づきになれますね。

ゆかさんが遊びに来るたびにおいしい思いができると分かればワンちゃん達にとってゆかさんはとても魅力的な存在になります。きっと尻尾を振って迎えてくれるようになるでしょう。

飼い主さんも愛犬に慕われるゆかさんの姿を見れば、ゆかさんの犬に対する考えを真剣に聞いてくれるかもしれません。犬達のためにも、ご友人の飼い主さんがもう少ししつけに対する意識を持ってもらえると良いのですが・・・

他にもお客様に吠える子のご相談は多いですね。
玄関におやつを置いておいてお客様が玄関に入ってすぐワンちゃんにおやつをあげて頂いて下さいと言っています。
お友達のお宅を訪問する時 ポケットにおやつを忍び込ませておいて 事前に上げても良いかの確認をしておき 玄関を入った時におやつを上げてみて下さい。
来客が怖くて吠えている場合なら 改善される事が多い方法ですね。

ゆかさんの友人さんが、二匹の犬たちの行動を、本当に「改善したい」と思われていない限り、訪問者に対する「効果的」な反応は得られないと、僕は思います。

そこが、友人さんのお宅である以上、二匹の犬たちのテリトリーであることは確か。そのテリトリー内において、家族（群）以外の人の権限は微少でしょう。

また、しつけとは、友人さんご自身が家庭内の規則を、意図をもって理解し合うもの。だからこそ、お互いのコミュニケーションにつながり、何物にも代え難い意味をなし、他の人には分からない「喜び」という思い出として残るのです。少なくとも、訪問者（部外者）にしつけて欲しいとおもっている犬はいないでしょうし。

ゆかさんの役割は、友人さんに「気づき」を持たせ、友人さんが改善の必要性に気づかれたときに、サポーターになって差し上げることではないでしょうか？

たいていは、他の来客にも同じ行動で吠えていると思います。

これは、ゆかさんのような来客だけでは解決できませんね。

飼い主さんに問題アリですから。

まず飼い主さんが本当に吠えたら止めさせる気があるのか？につきます。

飼い主さんのトレーニングと平行して、ゆかさんのような来客に手伝ってもらうこととは、
来客時は前もって知らせてもらい、ワンちゃん２頭と飼い主さんが一緒に外へ出て迎えに行きます。

来客の方と一緒に家まで戻って、玄関先でごほうび。
中へ入って、ごほうび。
このとき吠え始めたら、ごほうびを与えないで一緒に外へ出て繰り返す。

外から家に一緒に行動することが一つの群れ移動につながります。

実践してみてください。

2年ほどのつきあい、ということは、犬たちは
少なくとも2才以上ということですよね？

そうなりますと、
まず、訪問するときお腹を空かせておいてもらって
部屋に入ったら、優しい声をかけながら、
おいしいものをたくさん、時間をかけて少しずつ
与えるようにしてみてください。
それこそ、３０分くらいやってみましょう。

ちょっと美味しいもの、チーズとか、レバーとかだと
尚良いです。
可能であれば、オスワリなどさせてから与えてみてください。

訪問した時には必ずそうしてみてください。
きっと、ゆかさんに対する態度が変わると思います。

お友達のわんちゃんたちは、きっと他の人が怖いのでしょう。
このような場合は、おやつを使うととっても効果的です。

おやつの与え方は、中西先生が書いていらっしゃるのでそちらを参考にしてください。
「ゆかさん（来客）＝おやつをくれる存在」と教えてください。

ただこれは、ゆかさんだけでなく他の来客の方にも行っていただくとより効果が高いので、やはりお友達が「しつけをきちんとしよう」という気持ちになるように説得することも必要だと思います。

2年ほどお付き合いをしているのにも関わらず、わんちゃんたちがゆかさんに慣れないということは、相当人が苦手だということでしょう。
人間の社会で生きていて人間が苦手って・・・、かわいそうですよね。

ご友人のしつけに対する意識が変わってくれるが一番良いのですが、まずはおやつ作戦を実行してみてください。