対象:住宅設計・構造
なみへいです。またまた質問なのですが、根太についてです。ネットで調べていると根太レスがさもいいように書かれています。特にメーカーのサイトは・・・しかし根太ありがよいというサイトもあったりで迷っています。素人ながら感じたのは合板の厚みや根太や梁のピッチが重要そうなのですが、私の家のプランの場合、2階LDKの木造軸組2階建、リビング内にフローリングとフラットな3畳の畳コーナーを予定しています。どちらの工法が畳コーナーの造り的に有効で、強度は?耐震性は?どうなのでしょう?うちの仕様は根太レス:構造用合板30mm、フローリング12〜15mm、火打ち梁(金属製)、梁@910 根太あり:構造用合板12mm、フローリング12〜15mm、火打ち梁(金属製)、根太H105×W45@303です。元々は根太ありの仕様でしたが、聞いたところ出来なくはないがやるならこうでしょう。と上の根太レスの仕様を提示されました。回答の方宜しくお願い致します。
なみへいさん ( 神奈川県 / 男性 / 34歳 )
回答:4件
根太について
想設計工房の小島です。2階の床を根太なしで、施工するのは、床の剛性を高める為の方法です。一般に耐震性を考えるときに、筋交い、又は構造用合板で壁を補強することが問題になりますが、床についても水平方向の剛性が、問題になります。一般的には火打ち梁を使いますが、合板のなどの面材を使う方がより効果的です。根太を使う場合でも、根太を梁のレベルまで落として、合板が梁を止めるようにすればよいのですが、根太を省いて、合板を厚くする方が、施工も楽で効果が大きいので最近では根太レス工法が増えていて、私もほとんどこの工法を使っています。気をつけなくてはいけないのは、釘の種類(CN75又はN75)と、ピッチ(@150)を必ず守ることです。タタミの部屋の場合ですが、通常の畳は60mmの厚さがあるので、フローリングの部分とに段差ができてしまいます。バリアフリーにする場合は、15mm厚のたたみもあるので、それを使うと良いでしょう。
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なみへいさん
回答ありがとうございました。
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根太について
B&B住研の羽入です。
根太レス、構造用合板30mm使用であれば、根太方式よりも耐震性は上がるでしょう。通常は構造用合板24mm以上で、釘はN75@150間隔で打ち込むことが基準とされています。根太方式よりも施工性も良く、コスト面でも安く上がります。但し、段差が付けられないので、バリアフリーを考えている場合は、畳は15mm厚さの物を使用しなければなりません。
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なみへいさん
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森岡 篤
建築家
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納まりが重要
パルティータ建築工房の森岡です。
根太レス工法(≒900ピッチの梁に24mm以上の厚ベニヤを直接貼る)では、根太をやめ、建方時に厚ベニヤを同時に貼るため、従来の≒300ピッチ根太に12mm構造用合板の「根太あり工法」に比べ、工期が短縮され、コストも安くなる可能性があります。
梁の上に根太が乗る工法と比べると、同じ階高で天井高を多く取れる、シンプルな納まりとなります。
根太あり工法と根太レス工法は、根太サイズ、厚ベニヤ厚によりますが、「重量を支える」という構造機能上は、大差ないと考えられます。
床には、重さを支える他、地震時に、床に乗る荷重を耐力壁に伝えたり、床全体の形を保つ(床平面が平行四辺形になったり、弓なりにならないよう)機能があり、これを「床剛性」といいます。
根太レス工法では厚いベニヤを使うため、床剛性が根太ありより高い、と考えられがちですが、通常の根太レスでは梁に乗らない方向のベニヤ端部を留めないため、床剛性はほとんど高くなりません(目違いを防ぐため、「サネ」がついている)。
厚ベニヤを使用して、四周をビス留めする工法は、床剛性が上がり構造的にとても良いのですが、根太に替わる受け材(梁と同じ高さで)が必要となるので、コスト的メリットは減るでしょう。
根太ありの12mmベニヤでも、四周をビス留めする工法は床剛性が上がり、厚ベニヤの根太レスで四周ビス留めしない場合より高くなります。
このように、ベニヤ厚だけでなく、ベニヤをどのように納めるかが、耐震性に大きく影響します。
根太レス工法は、同じ階で床仕上(厚)が全て同じようなシンプルな家に向きますが、フローリングと仕上厚の異なる畳をフラットに仕上げるには、複雑となります。
評価・お礼
なみへいさん
回答ありがとうございました。
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一ノ瀬 寛人
建築家
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根太について
壁に壁倍率というものがあるように、床にも水平構面床倍率というものがあります。
根太工法の場合は根太の取り付いている状況(落し込み、半欠き、転ばし)により、根太レスの場合は構造用構板24mm以上に4周釘打ち、短辺のみ釘打ちによって強度、耐震性が変わってきます。
いずれにしても使用する釘の種類やピッチが決められています。
詳しくは、(財)日本住宅・木材技術センター水平構面床倍率表を参照してください。
床倍率に関してはそれにともなったものか、ネットでもみられます。
どの工法を選択するかは納まりにより、設計者さんが考えられていると思います。
この場合は、フローリングよりも畳の方が厚いので段差を解消する為に、30mmの構造用構板を直張りしていると思われます。
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なみへいさん
回答ありがとうございました。
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