子供部屋のロフトについて

ぴーたんさん はじめまして。
一般に、屋根裏の傾斜天井になっているところを空間として使うときにそう呼びますよね。
大人のサイズで屋根裏をイメージすると、3歳児には天井裏までのはしごは危ないんじゃないかということになります。
一般に天井の高さは2.5ｍほどありますから、その高さを上り下りするのは大人だってあぶない。
ちっちゃい子にはちっちゃいなりのスケール感があって、２段ベッドの上段の高さだって立派なロフト感覚なのではないかと思います。
ベッドの上段は大体1.5ｍほどですから、天井までの高さ１ｍという空間は、お子さんにとってリッチな隠れ家になるのではないでしょうか。1.5ｍ程度のはしごなら、小さい子も使いこなせると思います。

私が携わったマンションリフォームでは、まさにそういうつくり方をしました。
中学生の女の子の部屋を有効に使うために、高さ1.5ｍのロフト、その下に机が入り込む部分を残して、はしご兼本棚を造り付けました。

２年後、事務所に一人で遊びに来てくれたのですが、そのときの会話。
白崎 「朝起きるとき、天井に頭ぶつけたりしない？」
女の子「えー？1ｍも天井あるのに。私、そんなに座高高くないよ。」

詳しくは、そのうちコラムにて紹介させてもらおうと思います。

大人の目線、子どもの目線、そして空間感覚。もちろん個人差もあります。
いろんなロフト空間があっていいと思います。

はじめまして、MTKarchitectsの目時と申します。
すごいですね、3歳にしてロフトという言葉を発していますか…。もしかして将来は有望な建築家では…。
私も5歳なる息子がいます。彼の行動を見ていると、とても好奇心旺盛で冒険したがる年頃ですよね。ロフトって本来、足りない床面積を規制緩和で有効活用したいというところから来ていると思うのですが、子供にとっては一種の遊び的な感覚のスペースだと思います。
もし自分が子供にロフトというスペースを与えてやろうと思うならば、その機能を利用して遊べるスペースにしてあげたいと思います。
例えば階段のあり方、はしご的なものだったり、滑り台みたいなものをつけたり、なんか子供が好奇心をもてるものにしてあげたいと思います。安全的な観点で言えば、手摺や柵をと思いますが、子供って以外と慎重なところもありますから、それほど心配する必要はないのではないでしょうか。
それよりも子供がそのロフトという秘密空間的なもの、自分の世界を繰り広げられる空間を与えてあげるということが重要だと思います。もちろん転落防止等の対策は考えながら…。
私は、そういう空間を提供してあげたいと思います。
なんか質問に対してきちんとした解答をしていないような気がしますが、子供にとっての部屋は、好奇心や夢を与えられるものにしてあげたいものです。

碧山建築設計室の碧山と申します。
すごいですね。３歳のお子さんはどこかで楽しそうなロフト空間を見たのかな。
子供部屋にベッドスペースとしてのロフト部分をつける事はある程度の天井高があれば可能ですが、もし、これから自由に空間づくりを考える事ができるのなら、充分に天井高をとったリビングやキッチン等を見下ろせる位置に、しっかりした中二階のような子供コーナーを設けることも考えられると思います。
螺旋階段をつけてもいいし、ゴロゴロと動かせる現代版の階段ダンスのようなものをつくっても楽しいですよね。
吹抜けに面してというのが一般的ですが、スキップフロアの構成にすれば、家全体に空間の流れのようなものが生まれたり、意外な目線の面白さを発見できたりして子供にとっても楽しいと思います。余談ですが、今、ちょうど自宅マンションのリフォームを考えていて子供のスペースについてはかなり悩んでいます。天井高が2.8mあるのでロフトをつける事も考えたのですが、まだ当分一人では寝てくれそうもないわが家ではちょっと違うかなと、あきらめました。狭さや低さもロフトの醍醐味かもしれませんが、寸法的にあまり余裕がないと一歩間違えると二段ベッドの下を収納スペースにしたようなイメージなってしまう恐れもあると思うので、お子さんの今後の成長もイメージしながらご検討なさる事をおすすめします。

カガミ建築計画の各務です。
住宅の設計と同時に、幼児教育施設の設計も行なっているので、その中で考えた事を書いてみます。何かヒントになれば幸いです。

そもそも子供が好きな空間とはどんなものでしょうか？

子供とかくれんぼ遊びをすると、大体いつも同じ場所に隠れますよね。机の下、ソファの後ろ、カーテンの中…。それらの共通点は、
（1） 体がすっぽりとはまる場所
（2） 他からは隠れて見えないけど、自分からは外が見える場所

大人と違って、子供は触感的に空間を捉えているようにのではないでしょうか。ちょうど洋風を着るように、空間を纏（まとう）ことを好んでいるように思います。

こんな点から考えると、子供が好むロフトは、あまり大きな必要はなく（友達と二人で入れる程度）、隠れていながら他の部屋や外が見える事が重要そうに思えます。

また、反対に親からすると、ロフトから落ちたり、昇る途中に怪我したりする事が心配です。子ども部屋にロフトを作る可能性も勿論ありますが、キッチンやリビングの近くに作る事も考えられそうです。

以前僕がリフォーム設計したＮ様のお宅の子供ロフトを紹介します。写真は工事途中のものなので、まだ整理されていませんが、スケッチをご覧下さい。

考えた事は以下の点です。
（Ａ）今は子供の遊び場として作るが、将来は収納として使うので、キッチン近くに配置する。
（Ｂ）お姉さんが昇るのは、年齢的に大丈夫だが、小さな妹が勝手に昇れないようにする。そのために、最初の昇り端に大きな階段上の収納（下にランドセルを入れる）を作る。
（Ｃ）ロフトからキッチンが見えたり、ハシゴの途中から子ども部屋が見えるような小窓を作る。

３人目のお子様が生まれたＮ様のお宅では、ロフトで遊びたがる小さなお客様が絶えないそうです。ちゃんとした竣工写真が撮れましたら、事例紹介にも掲載いたします。

大阪の幸せこだわり住宅職人謙さんです。

『子供部屋にロフトを欲しい！』

このような要望はあります。そのお施主様からの要望に、建築家や工務店・マウスメーカーなどは応えて作っています。

謙さんは、このような要望があると常に次のように言います。

? ロフトの欲しい動機は何ですか？
? ロフトをつける目的は何ですか？
? ロフトの役割は何ですか？
? ロフトをつけるメリット・デメリットは何でしょうか？
? ロフトを今は良いけど将来はどうでしょうか？
? ロフトでなくても他に方法はないでしょうか？

などなどです。

空気は暖まると軽くなり丈夫に上がります。その時に空気はどのような状態でしょうか？汚染された空気を吸った子供はどうなるのでしょうか？

どうぞ、住宅の正しい役割（本質）を考えた計画をされることをお奨めします。