対象:住宅設計・構造
回答:4件
壊れない家から、揺れない家へ
yunokouさん はじめまして
免震構造、制震構造を使えば、現在知る限りの理論上はそのクラスの耐震性能は確保できると思います。
現在主流となる考え方は
『壊れない家から、揺れない家へ』です。
私は、免震構造の高層マンションしか設計経験はありませんが、戸建住宅の場合は基礎と土台の間に免震装置(ベアリングや積層ゴム等)を設けて、地震に対する揺れを軽減するというものです。
建物も構造上必要な壁を適切に配置した四角いシンプルな形状がより効果的です。
参考サイト:http://www.omsolar.co.jp/sub/y_menshin.shtml
また、構造的に耐震性能を持たせると同時に大切なのは、設備系統(電気s・通信・給排水)も揺れに対応することも視野に入れなければなりません。
公共インフラが復旧しても、建物の設備系統が破壊されていれば、意味がありませんよね。
コスト的にはかなりアップすると思いますが、地震保険のようなものと考えるべきでしょう。
以上の方法も地盤の状況により異なりますので、地盤調査と信頼できる専門家に相談してみてください。
予算の範囲内で最善策を考えることが大切ですね。
建築倶楽部 前田敦
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免震と制震と耐震
建物が構造的に地震に対抗する手段として、効果の高い順に、免震、制震、耐震の3つの考え方があります。
大雑把に言うと、免震は建物そのものを揺らさないようにする構造。制震は建物のゆれを軽減する構造。耐震は建物が揺れてもそれに耐える強度を確保する構造です。基本は耐震で、それに免震や制震を組み合わせます。
免震はあらゆる面で効果的ですが、価格もそれ相応にかかります。
制震は建物の損傷は軽減しますが、室内の本棚などは結局倒れてしまうので過信しないことが大事です。
耐震だけで大地震の後も住み続けるには、かなり頑丈に作る必要があるでしょう。費用的には比較的安価だと思いますが、窓面積が極端に少なくなるなど空間に影響が出るでしょう。
ところで、建築基準法は、中地震のとき多少壊れても住み続けられること、大地震のとき使えなくなったとしても逃げる間もなく倒壊してしまわないことを求めています。たとえ木造住宅であっても、正しく設計監理されている住宅であれば、大地震のときに逃げる間もなく倒壊してしまうことはないでしょう。
それを超える耐震性は、言ってみれば保険のようなもの。何が起きても住み続けられる住宅が理想ですが、そこまで求めなくても予算内でできる限りのことをすればよいと思います。
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一戸建てでも震度7や8でも壊れないような耐震住宅
yunokouさん こんにちは
ズバリ・・1戸建てで最も耐震強度が強いのは、2×4ならず''2×6''でしょうね。
2×6のランバーで四角の枠を作り、しかも間柱は45cmピッチより12インチ(30cm強)ピッチのスタッド。その上に合板を貼り付けたパネル工法です。床の構造も2×10や2×12に本サネ付きで12mm以上の合板を使うなどです。
以前、私が輸入住宅を手がけていた時は、このような住宅でした。
ゴメンなさい! 現在私は「防犯専門」ですので、具体的な建築のご相談は2×4のフリープランを手がけている会社に頼むと良いでしょう。
当時、私が入手していた情報では・・・
アラスカ大地震で、地盤が沈下して家が大きく傾いたのですが、家そのものの被害は殆ど無くて、その後家をつり上げて基礎を作り直した・・・とか、 洪水で家が流されたのですが、家の下に車を付けて元の位置の戻した・・など聞いていました。
そういえば、モーバイルホームって知ってますか?
車でどこにでも牽引できる家ですね。主に2×3という細い材木と合板を使ってのパネル工法ですが、車の振動にも全く支障がありません。・・・だから上記の建物の強度は本当に強いのです。
在来工法でも、間柱だけでなくパネル工法のように合板を貼り付ければ強くなりますよ。
又、鉄骨ユニット住宅も非常に高い耐震性があります。
昔取った杵柄でお答えしました。
最後に、''防犯性能''も忘れないで下さいね。
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戸建て免震住宅にもデメリットが
戸建て住宅分野で免震工法に強いのは、開発費をかけられるハウスメーカーが多いのが現状です。
マンション同様、基礎部分に免震積層ゴムをはさむパターンなどいろいろあるようですが、建物が無事でも傾いてしまっては仕方がありません。。
マンションは現場打ちコンクリート杭など大深度の杭と免震工法を併用して効果を発揮していますので、戸建て住宅に免振工法を導入するならば地盤に対する配慮が必要となります。
また免震ゴムの劣化や基礎が動く部分のクリアランスが必要なため、民法の敷地境界から50センチのクリアランスプラスアルファ離さなくてはなりません。
横揺れに強いものが多いのですが、直下型の縦揺れに対する課題が多いのも現状です。
一戸建てに免振の技術が一般的に使われるのは少し先になりそうですね。。。
回答専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
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