北側の和室の対策

いたおいつじ様へ

はじめまして。古未来工房の藤倉です。
冬の寒い季節、北側の結露には悩まされる方も多いですね。

除湿機もその対策の一つですが、御予算が許せば、壁に呼吸する素材をご使用されることを
お勧めいたします。
例えば、珪藻土、シラス壁(火山灰から出来た塗り壁)、エコカラット(INAXさんから出ています)等の塗り壁を塗ることで、湿気を吸放出し、湿度をコントロールしてくれる優れものです。
珪藻土で注意事項としては、なるべく樹脂のまじっていないものを成分表で確認してから
ご使用ください。なぜなら珪藻土の細胞に樹脂がつまり、効果が激減するからです。
できるだけ天然素材使用した珪藻土になさるとよいでしょう。

また部屋の温度対策ですが、寝室ですと温水パネルヒーターを壁面に取り付けたり、
床暖房がお勧めです。いずれも輻射熱で床の温度と天井の温度差がほとんど無く快適な
温度環境を提供してくれます。タイマーを使用し、就寝の2、3時間程まえから暖めておくと
お休みの際、たいへん心地よい温かさの中眠ることができます。

御参考になりましたら幸いです。

寝室として使用していない状態で窓の結露が多いなら
寝室として使用すると、もっと多くの結露が発生します
人が吐く息の中に多量の水蒸気が含まれていること
汗など体からも水蒸気が放出されるからです

暖房機器で室温を維持することは
結露を防ぐこと・健康に住まうこと・には必要な事ですが
窓の断熱対策を施さないと、窓結露を減少させることは出来ません

簡単ローコストな窓の断熱強化は
樹脂製の内窓を増設することです
外のアルミサッシはそのままでかまいません
内窓のガラスは、ペアガラス(空気層12mm)をオススメします
板ガラスは、トーメーでも型板ガラスでもかまいません
内窓には、クレセント(窓のロック装置)を付けて下さい
ロックしたほうが、サッシの隙間が小さくなるからです

窓の次に、押入にご注意下さい
それまで押入で結露が発生していなくても
窓を断熱強化して、寝室として使用すると
水蒸気発生量が増えて、押入で結露しやすくなります
押入の外壁に面する内壁に発泡樹脂系断熱材(品名スタイロフォームなど)の20mm程度を
貼り付ければ、結露防止効果大です
さらに、押入のフスマの上下に、換気用スリットを作るとより効果的です
室内の暖かい空気押し入れないに引き込むためです
上下に開いていないと循環しませんのでご注意下さい
押入の床や中段にスノコを敷いたり、壁にスノコを張り付けてから
布団などを入れることも空気循環を助ける効果があります

以上、お近くの工務店さんやガラス屋さんにご相談してみて下さい