対象:人事労務・組織
当社は、半民半公という立場で仕事をしております。
社員の○氏(男性)が、毎日ふてぶてしい態度をとり、鼻歌を歌ったり、気分によっては激高したり、勤務時間終了前(5分前)に帰宅等、他の職員に悪影響を与えております。
数回上司より指導や注意があったところではありますが、効き目があるのも数日程度・・・。
最近では、上司も注意しなくなりました。
女性が多い職場で○氏に業務上の注意をしたくても、恐くてできないとの相談もあります。
このような場合どのような対応をしたらよいかアドバイス願います。
ばすまじっくりんさん ( 山梨県 / 男性 / 47歳 )
回答:1件
上司、人事部等が連携して規則に則り毅然とした対応を
私も今までこのような人への対応は数々経験してきましたが、どんな指導をしても基本的な部分はなかなか変わらないと考えています。勤怠不良は直らないという前提で考えれば、その部分に目をつぶって仕事をさせるか、毅然とした対応を取るかのいずれかしかありません。しかし上司が甘い対応を取っていると、他のメンバーはさんざん迷惑を被っているため、上司に不信感を持ったりします。
勤怠不良と言う行為に対して曖昧に対応することは、社内外の信用を失い、チームワークにも悪影響を与えますから、まずは上司が規則にのっとって毅然とした態度で接するべきだと思います。できればその人の認めるところはきちんと認め、しっかりコミュニケーションをとり、期待なども伝えてあげることが良いですが、ご質問のようなケースでは難しいのかもしれません。
勤怠不良への対応の仕方としては、その都度始末書などを取り、繰り返しても改善されなければ減給など、就業規則に規定された手順を追います。ふてぶてしい態度くらいでは難しいですが、勤務時間内の帰宅などは十分懲戒処分の対象になると思います。上司一人では対応が難しければ更に上席者や人事部門などと連携することも必要と思います。
ただ、最悪は解雇も有り得るのかもしれませんが、これには誰が見てもやむを得ないと判断するだけの事実の積み上げが必要です。さもないと無益な争いになる危険がありますので、決して結論を焦って進めるべきではありません。
私の経験では、毅然とした対応をすると、残念ながら自分から退職してしまう場合も多いようです。手持ちの経営資源をやりくりして活かすというマネジメントの基本から言えば好ましくないのかもしれませんが、このような場合はやむを得ない事として筋を通すべきと思います。
評価・お礼
ばすまじっくりんさん
とても参考になるアドバイスありがとうございました。
”勤怠不良への対応の仕方としては、その都度始末書などを取り、繰り返しても改善されなければ減給など、就業規則に規定された手順を追います。”
とありますが、就業規則自体が曖昧な表現でなされており(公的な就業規則を参照してあるため)、勤怠不良で適用させるのが非常に難しいです。就業時間については明記されていますが、注意以上の対応をしていただくのは難しいと考えられます。以前に、所長より勤怠不良で注意をされた(文書にて)みたいですが、なんら効力を持っていないようです。
以前、労働基準監督署にも相談しましたが、始末書を書かせたり、その該当する行動をメモにとるなど、先生が明記された”事実の積み上げ”が必要になると考えられます。
お忙しい中アドバイスいただき、ありがとうございました。
回答専門家
- 小笠原 隆夫
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ユニティ・サポート 代表
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。
組織が持っているムードは、社風、一体感など感覚的に表現されますが、その全ては人の気持ちに関わる事で、業績を左右する経営課題といえます。この視点から貴社の制度、採用、育成など人事の課題解決を専門的に支援し、強い組織作りと業績向上に貢献します。
小笠原 隆夫が提供する商品・サービス
【無料】250名以下の企業限定:社員ヒアリングによる組織診断
中小法人限定で当事者には気づきづらい組織課題を社員ヒアリングで診断。自社の組織改善に活かして下さい。
当事者では気づきづらい組織風土の問題をアドバイス。同テーマ商品の対面相談版です。
(現在のポイント:1pt)
このQ&Aに類似したQ&A
表示中のコンテンツに関連する専門家サービスランキング