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対象:住宅設計・構造

古民家再生住宅について

住宅・不動産 住宅設計・構造 2008/01/25 10:10

「古民家再生」という言葉をよく聞きますが、具体的にどういった家づくりのことなのでしょうか?家づくり・住まいづくりの違い、メリット、費用、依頼にあたっての注意点など教えてください。

※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。

All About ProFileさん

回答:2件

古民家は究極のリサイクル住宅(その1)

2008/01/25 15:31 詳細リンク

古未来工房の藤倉です。

「古民家再生」には、大きく分けて3つあります。

1.現地再生

場所を移動せず、その場で再生させること。(減築も含む)
基本的に、構造材や造作材、その他使用できる部位はすべて修復し使用します。
(地元で育った木でられており、風土にあった理想的再生)

2.移築再生

自分の希望する土地に古民家を移動し、再生させること。
基本的に、構造材を中心に、再使用できるものはすべて利用する。

3.部分再生

移築再生の一つで、部屋単位で新築物件に組み入れ、再生させること。

現在残っている古民家のほとんどは江戸後期から昭和初期(約S20頃まで)に建てられた
もので、継手や仕口は金物を使わずすべて手刻みで加工しおり、貫工法で地震に対しては揺れて地震の振動を吸収する軸組伝統工法です。

現在の住宅は建築基準法により耐震性を増すため、必要な壁量や筋交いを設けることで、固めて守る家づくりが主流になっています。


古民家再生のメリットとしては、

1.家族の思いを住み継ぐ長寿命住宅である。(究極のリサイクル住宅)

2.仮に地震で傾いても、「建ておこし」という技術で元通りに再生できる。

3.その土地で培われた風土の中にふさわしい家づくりが広がることで
美しい街並みが生まれ、町興しの一環にもなる


いまではめったに入手できない太い木材(広葉樹が多い)で構成されており、よく乾燥されていて材の狂いが非常に少なく丈夫です。柱や土台は腐食している場合が多いですが、痛んでいるところを据え換えたり、根継ぎしたりして再生できます。
100年もった家は手直しすればまた100年もつといわれているゆえんです。
今壊してしまえば二度と再生できない日本が世界に誇る貴重な住文化なのです。

補足

(費用について)

古民家再生は現地再生、移築再生、部分再生と、どのケースにするかによっても変わってきますし、例えば現地再生でも、建物の痛み具合やそこにお住まいになる方の要望によっても大きく変わってきます。
また解体につては(移築、部分再生)、柱や梁にすべて番号をつけてから、職人の手で一つ一つ丁寧に再生させるための解体を行なうため通常のミンチ解体の約1.5倍から2倍といわれています。ただ建築費全体としては、いろいろな工夫でコスト削減もできるかと存じます。いずれにしても、古民家再生の際は、特に工事に入るまでに十分な調査と費用の検討が大切です。

(依頼について)

古民家再生についての依頼先を検討する前に、まずは古民家再生についてじっくりと
学ぶことが大切だと考えます。その中で再生された後の住まいでどのように暮らしていくかをイメージし、同時に自ら体を動かし、色々な古民家再生の勉強会に参加するなど
積極的に動くことで信頼できる依頼先がきっと見つかることと思います。

御参考として、私も入っております以下のNPO団体を御紹介いたします。

日本民家再生リサイクル協会(JMRA)(1997年設立)
特定非営利活動法人(NPO)
http://www.minnka.jp/
東京都千代田区6番町1-1
電話03-5216-3541
FAX03-5216-3542

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住み継ぐ

2008/01/25 19:38 詳細リンク

こんにちは、
yamayosi | 山下です。

古民家再生、、、

私の解釈は''住み継ぐ''残すがキーワード
だと思っています。

様々な理由付けはできますが
築150年を超す事例を紹介しつつ
説いていきたいと思います。


*古民家の魅力

新築建築では映し出せない表情
が''古材''にはあります。また伝統
工法である軸組み工法で作られている
木組もすばらしい一つです。梁素材には
地松・どんぐり・しいのき・ケヤキ他
様々な仕掛け仕口で構成され現在の技術
ではなかなか真似できぬ素材を生かした
工法技術も見逃せません。

*間取り

古民家に多く見られるのが''土間''ですよね
土間など最近では見ない知らない方が多い
と思います。玄関土間から部屋に上がるのに
''ヨッコイショヤレヤレ''と声がでる程の高さ^^
などあったりその高さは床下の軸組みが関係しているのが
殆どです。大きな大黒柱を何本もの土台兼大引きで
大木で互いに重ね合い支えているので自然に高低差が生じます。

そのような高低差を軽減したり
再利用するのが当社では多い事例です

*注意点

構造耐力を軽減する事無くし華美では無いフォルムに仕立てるのが
設計の注意点だと思います。

*費用

軸構成が複雑に組まれている事から
エイヤッーとできません。時間と人工が
かかる事から費用はかさみます。

*メリット

古き良い風合いが楽しめる空間になり
次代に継承できるのが最大の魅力ではないでしょうか



私なりの見解で記載しましたが
ご参考になれば幸いです。

yamayosi | 山下

>e-mail info@yamayoshi-office.com

Hp http://www.yamayoshi-office.com<

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