リノベーション費用は20階以上の高層階だとかさむ？

伊藤朱子アトリエの伊藤と申します。

結論からお話ししますと、高層マンションに限らずマンションのリフォームの場合、
戸建て住宅のリフォームに比較すると費用がかさむ可能性はあると思います。

その可能性の要因をあげます。

''1, ゴミ、資材の搬入・搬出''
内部造作の解体で出たゴミや使用する建築資材をエレベーターで運ばなければならないため、
人手や時間がかかる、つまり費用がかかります。
よって、見積された工事費の中で解体費や運搬費が高くなる可能性があります。

''2, リフォームの内容の事前審査など''
多くのマンションはその住人の方々が守らなければならない規約を設けています。
その規約によってはマンションの管理組合に事前に書類を提出したり、工事の内容の
審査が必要であったりと、施工会社や設計事務所などが戸建て住宅のリフォームの時以上に
動かなければならない場合があります。
この時の経費を請求されることがあると考えられます。

''3, 工事中の経費''
様々な方が集まって住むマンションですから、工事の時間や搬入経路、掃除の問題など
戸建て住宅の場合よりも気遣いが必要な場合が多いと思われます。
よって施工会社によっては経費を多く見積もってくる可能性があります。

以上が費用がかさむ主な要因として考えられるのではないでしょうか。

20階以上の高層階の場合を考えますと、エレベーターを使った搬入、搬出は必然です。
さらには、高層マンション(多くの方が住んでいる)という条件では
管理組合とのやりとりも必要ですし、工事中の経費が多くなる可能性も高いでしょう。

これらの経費を含めて予算の中で計画していくことが必要になります。

また、マンションによっては間取りを大きく変えることや水回り(キッチン、お風呂、
トイレなど)の位置を変えられない、などの規約があるところもありますから、
思い通りのリフォームが可能かどうかご購入前に確認をされるといいと思います。

ご参考までに。

サカイデザインネットワークの酒井と申します。

20階以上の高層階だから工事単価が上がることはありませんが、マンションの場合は、公共部分の養生(資材搬入時のキズ防止)費やマンション管理上の規約により施工時間や土日は休止などの制限がかかることが多いため、工期を余分に見なければならない結果として、人件費や諸経費分などがコストアップにつながる可能性はあると思います。 また、この点(諸経費等)については、マンションのリノベーション施工に慣れている施工業者さんに依頼することで、リスク的(正確な工期が読めないなど)な経費は加算されずにすみますので、リノベーションをお考えの際は、施工業者さんのセレクションも含めて設計者にご依頼されると良いと思います。