対象:新築工事・施工
土地を購入し新築を建てるところです。
隣地境界にこちらの敷地内に建っている万年塀があるのですが、その塀が隣地の土留めとなっています。
詳細の高さは不明ですが、いくつか業者が確認し「1m以内だった」とのことでした。
この塀に関して、当初は業者から「建築許可を下ろすのに作り替えが必要&そもそも万年塀は土圧に弱く変えた方がいい」と言われていましたが、詳細図作成ののち「作り替えなくても建築可能でした、強度も大丈夫です」と言われました。
外構施工費もバカにならないので、強度その他本当に問題ないのであれば(もちろん耐用年数もありますし永久に大丈夫とは思っていませんが)もちろんこのまま塀は作り替えずに行きたいですが、
はじめに散々「危ない」と言われていたものが本当に大丈夫なのか?心配です。
作り替えるとなれば土圧に耐える外構となるので費用面は厳しいですが、必要なものならばそこは省くべきではないと思っています。
現場を見ずにアドバイスは難しいかと思いますが、わかる範囲で知識のある方のご意見を伺いたいです。
よろしくお願い致します。
うす31さん
(
東京都 / 女性 / 30歳 )
回答:2件
震災と隣地擁壁
はじめまして
万年塀はPC板(コンクリート板)を左右の支柱に挟み込んで積み上げた構造ですので、震災時に支柱が動くとPC板が外れる恐れがあります。
単純な境界の壁ならよいのですが、土圧がかかっていると「コンクリート擁壁」のような土留め効果は期待できないと思います。
現状は大きな地震などがないので保たれていますが、万年塀が共有の塀ではなく、うす31さんの所有物だとしたら倒壊後問題がないとは言えません。
先日、同じようなことで工場の万年塀(約70M)をコンクリート塀にする工事を携わりました。
土圧に耐える擁壁は構造計算で「風圧力」「地震力」「地耐力」などを計算をしたうえでクリアできる最小限の擁壁を備えることで、日々の不安から解消されると良いですね。
簡単ですがご参考になれば幸いです。
回答専門家

- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
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隣地の土留め
スタジオドゥカの畔柳です。
万年塀の安全性につきましては、他の方からの御説明がありますので、それについては割愛します。
気になるのは、ご自分の敷地内の塀が隣地の1メートル(程度)の土留めになっている、という部分です。
普通の考え方として、自分の敷地が接する隣地や道路より高い場合、その擁壁/土留めは、自分の敷地内に、自分の所有物として設置されているものです。
敷地内の土が流れていかないようにするのは、その土のある敷地側の責任です。
つまり、隣地の方の土は、隣地の方がご自分の敷地内に土留め/擁壁を設置してその安全を担保するものです。
なぜなら、自分の土地の安全性を隣地の塀に頼るのでは、安全を担保できないからです。
自分の安全を自分で守ることができない、ということになります。
なぜ、うす31さんの敷地内の万年塀が隣地の1メートル(程度)の土留めの役割を果たすことになったのか、その経緯はわかりませんが、土地をご購入される時、その点について、不動産業者から説明はありませんでしたでしょうか?今一度、不動産業者に問い合わせをなさるのもいいかもしれません。
もし、その万年塀を作り変え、安全なものに知るということをお考えなら、
まずは、
1)その土留めの位置を隣地の中に移動すること、
および、
2)その費用は隣地の所有者の方に負担していただくこと
なども念頭に、今一度、これからのことをお考えになることをお勧めします。
回答専門家

- 畔柳 美知子
- (東京都 / 建築家)
- スタジオドゥカ建築設計室 管理建築士
時の変化を受け入れる揺るがない空間を
住宅/建築は、完成した瞬間から時の流れを受け、変化し、やがてオーナーのかけがえのない空間として熟成してゆきます。その為の空間を作るのが私の仕事です。また、特に、犬と暮らす住まいのアイデアをご提供しています。
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