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対象:心と体の不調

食べると倒れる症状

心と体・医療健康 心と体の不調 2017/02/12 23:32

体がやばい。 また倒れる。
胃に何かいれたら。
飴でも。
で、
横にならな失神するので
横になる。
座り姿勢だと動悸、息切れ、吐き気あり。
治らず。
で、
1日経過。
寝てると痰が 止まらず
起きてると
意識が薄くなる。
トイレだけにはいける。
これなんぞ?
10年前からこれ。
今酷い。

倒れてから2日で少しましになりましたが
苦手な油ものや脂質のあるものを
大量にたべると症状はでません。
心臓なのか、内分泌なのか
両方なのか。
なんなのか教えて下さい。
怖いです。
後日おう吐、頭痛ありました。
そして散歩では5分くらいしか歩けません。
足が重い、息切れがします。

ホワイトゆかさん ( 兵庫県 / 女性 / 41歳 )

回答:1件

反応性低血糖の症状?糖質を抑えタンパク質や脂質の適切な摂取を

2017/02/25 12:00 詳細リンク

横にならなければ失神してしまう様な異常感覚、動悸、息切れ、足の重さ、嘔気、頭痛など様々な体調不良に見舞われているご様子で、お見舞い申し上げます。5分も続けて歩けない、座っているのも楽ではない、というほど調子が悪いのであれば、家事を含む日常生活、仕事や様々な外部活動などに重大な支障を来たしているのではないか、と推察いたします。
このような一連の体調不良を招く器質的な疾患としては、鉄欠乏性貧血、頻脈性不整脈(心房細動や発作性上室性頻拍)、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)など幾つかありますので、一応は内科を受診されることをお勧めします。但しエピソードからは、貧血以外はさほど可能性が高いとは言えず、たいていは「概ね異常なし」とされ、対症療法的な薬の処方だけでお茶を濁される事が多いものです。

さて飴などの甘い食べ物を口にすると一時的に体調が回復する、という内容の記述がありますが、もしそうだとすると、低下していた血糖値が糖質の摂取により回復し、低血糖に伴う諸症状も軽減する、という事かと思います。但しそのような血糖値や体調の回復は往々にして「一時的」であり、摂取した糖質の効果が薄れれば再び血糖値が低下し、体調も元のような悪い状態に戻ってしまいがちです。
そして脂質が多い食べ物を摂取すると症状が出にくい、というエピソードはたいへん示唆に富んでいます。すなわち脂質の多い食べ物、例えば肉や魚、揚げ物などを食べると、それが本質的にヘルシーな食品かどうかはさておき、血糖値の変動が抑えられることは確かです。その結果、血糖値の急な変動に伴い引き起こされる諸症状、例えば倦怠感やイライラ感、冷や汗、動悸などの症状も軽減する傾向があります。
糖質の多い食品を摂取すると低血糖に陥る、というストーリーは一見して不思議な感じがするかも知れませんが、歴然とした理由があります。糖質が消化され腸から吸収されると、血糖値が急速に上昇します。すると膵臓からインスリンが分泌されて血糖値が反動で低下します。血糖値が上がりやすい食品、例えば砂糖の豊富な菓子類や甘い飲料などは、血糖の上昇も低下も速いのです。これを「反応性低血糖」と呼びます。

糖質に偏った食事をしているとすれば、それは別の側面からも問題となります。血糖値が乱高下するたびに、糖質代謝に関わるビタミンB1を始めとしたビタミンB群が消耗してしまうのです。摂取された糖質はビタミンB群などの働きで処理され代謝されますが、過剰な糖質摂取によりビタミンB群の必要量が増大し、不足しがちとなります。その結果、ビタミンB群の不足または欠乏に伴う諸症状に見舞われることになります。
ビタミンB群は全部で8種類あり、その働きは実に多岐にわたります。例えばビタミンB2は脂質代謝、ビタミンB6はタンパク質代謝に深く関係しています。そのビタミンB6が欠乏すると神経機能を安定させるセロトニンの生成が阻害され、うつ病の原因となる事は最近注目されています。ストレスや頭脳労働、飲酒など多くの原因でビタミンB群の不足が誘発されることから、B群欠乏は現代人の宿命とも言われています。

それならば一体、どのような食生活を送れば良いのでしょうか。血糖値の乱高下とそれに伴う体調や気分の変調を予防するには、やはり糖質の摂取は少な目にした方が無難です。具体的には、お菓子や甘い飲み物など糖質の多い飲食物は出来るだけ避け、ご飯やパン、めん類などの炭水化物も控え目にすることが大切です。同じ甘いものでも果物は例外です。果物に多い果糖は血糖値を上げませんし、ビタミンやミネラルが豊富です。
果物と並んで野菜をしっかり食べましょう。ビタミンの他に食物繊維や各種抗酸化物質が豊富です。きのこ類、海藻類、豆類も重要です。またタンパク質やビタミンの補給の意味からも、肉や魚は適度に食べることが大切です。肉は太るとか糖尿病になるとかいう俗信もありますが、そんなことは決してありません。それどころか、タンパク質をしっかり補給することは体力や気力を養うのに必要です。

ホワイトゆか様が経験されているように、脂質を摂ると血糖値の変動が抑えられ、血糖の乱高下に伴う体調不良が抑えられるのは確かです。脂質の摂取が肥満やメタボの原因となるため忌避するような風潮がありますが、脂質は人体に於いて極めて大切な役割を果たしています。「油断」という言葉もあるように、油を欠かすことは健康を脅かすことに繋がります。但し、日常的に摂取する油の「質」がとても重要となります。
植物油が比較的ヘルシーと言われていますが、動物油が決して悪いわけではありません。良質なバターやラードはその安定性もあり、過剰にならない程度にぜひ摂りたい油です。一方の植物油は安全かというと、必ずしもそうとは限りません。植物油は品質とともに、その「バランス」がたいへん重要です。質の良い植物油をバランスよく摂ると健康に良いのですが、質もバランスも悪いと健康に害悪を及ぼします。

植物油は構成している必須アミノ酸のタイプによって、オメガ3系油脂とオメガ6系油脂などに大別されます。このうちオメガ6系は大豆油、コーン油、菜種油など多くの種類があり、市販されている植物油の大半がこの系統と言って良い程です。一方でオメガ3系は種類が少なく、エゴマ油(シソ油)とアマニ油、それに魚油(EPA・DHA)くらいしか存在しません。従って、オメガ6系の過剰になりやすいのが現状です。
ところがオメガ6系の過剰摂取により、炎症やアレルギー症状が発生しやすいほか、動脈硬化を促進する傾向があります。実際にオメガ6系の摂取量が多いと、アレルギー疾患や心臓病など脈管系疾患の罹病率が上がることが証明されています。一方でオメガ3系油脂は炎症やアレルギー、動脈硬化を抑制します。そのような事情から、オメガ6系は控え目に、オメガ3系は積極的に摂取することが推奨されています。

以上のように、糖質や脂質を中心とした栄養素、食事の工夫などを少し詳しくご説明しましたが、もちろん栄養や食事が全てではありませんし、それ以外にも大切な要素はたくさんあります。例えば詳細は省きますが、入浴の工夫として、38~39℃といった温めの湯に半身浴でゆったり浸かること、などは体調や気分を整える工夫として、お勧めできる方法です。

治療法にも様々ありますが、それも含めて、私の他のQ&A回答やコラム、或いはホームページのブログを参照して下されば幸いです。

蒲田よしのクリニック(内科)
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〒144-0052 東京都大田区蒲田5-27-10 蒲田TKビル1階
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