対象:キャリアプラン
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ヨシダケイスケ
キャリアコンサルタント
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論文を公表できるというアドバンテージ
社会人として働くことに少し慣れてき始めた周囲と、学生のまま論文を執筆しているご自身を比較されて、焦りを感じてしまうことは共感できます。
しかし、今あなたがなさっているのは、自分の専門に基づいて社会の課題に向き合い、それに対して自分の意見を、社会に対して共有できる形で言語化するトレーニングです。これは、長期的な視点で捉えると、とても有意義なことですし、それに専念できる今は非常に貴重な機会と言えます。
専門性と言えるものを身につけないまま早期に社会人になった人たちの中で、自分の専門がないことに引け目を感じ、どうにかして専門性を身につけようと様々な資格試験を受けたり、社会人大学に入学しようとされる方は少なくありません。
特に、働き始めて10年近くになるのを境に、専門と呼べるものがないことをどうにかしたいという悩みを抱えて相談して来られる方は多いです。
修士論文や博士論文を執筆すると、学術論文を作成する基礎を学ぶことができます。それも、論文執筆の経験豊かな大学教授の指導を受けながら学べるのですから、その価値は相当なものです。社会人になってからそれを学ぼうとしても、学生に対して教えるほど丁寧に、また親身になって指導してくれることはありませんから、修士論文の執筆は貴重な機会なのです。
社会人として働くことになる期間は、あなたがこれまでに生きてきた時間よりもずっと長いです。様々な社会課題にぶつかることもあるでしょうし、それに対して自分の意見を他者に伝えたいと思う日も来ることでしょう。そのときに、修士論文と向き合った時期があることは大きな経験となり、その完成度を高めてくれる手助けとなります。
今は、自分の置かれている環境と周囲を比較してしまって苦しいと感じることがあるかもしれません。しかし長い人生を考えれば、大学院で研究を進めている時間は、将来を豊かにするための貴重な時間と言えるでしょう。
悩みが尽きない日々だろうと存じます。
未来を信じて、励んでください。
(現在のポイント:-pt)
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