対象:ITコンサルティング
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電算機更新の積算に使用できる歩掛や式について、教えてください。特に、ソフトの開発・更新にかかるものがあれば助かります。
wa5さん ( 東京都 / 男性 / 43歳 )
回答:5件
工数の単純な積算だけでは決められません
株式会社ビューポイント情報科学研究所荒木です。
ご質問の趣旨ですが,計算機システムを更新するにあたって,発注先を選定するための評価を行いたいということでしょうか。この前提に基づいて,エンジニアリング会社で積算業務に関わった経験からお答えしたいと思います。
まず,計算機システム更新のために,自分たちで積算を行なって全体の金額を決めておきたいということでしたら,その手法を私はお勧めしません。そのような積算に時間をかけるのでしたら,複数の会社から相見積りを取って評することに時間をかけることをお勧めします。
計算機システムの構築を受注する会社によっては,法外な値段をふっかけてくる会社も確かにあります。ですから,このような質問をされるのでしょうが,金額が高い場合,前述のように理由が必ず存在します。このような積算だけでは,作業をする人の「品質」を評価することはできません。
システム構築の見積りを行なう場合,現状はどうなっているのか,どのような業務に対してシステムを構築するのか,その分析を行なってから見積りを行ないます。また,全く新規にシステムを作るのか,現在のシステムに対してつぎ足しでシステムを構築するのかによっても,金額は全く変わってきます。一般的に後者の方がお金がかかります。人が作ったプログラムを分析をするのには,大変な労力がかかるのです。
また,分析の結果によってどのようなOSやアプリケーションを適用するか,これによっても金額は左右されます。
(続く)
補足
例えば,マイクロソフトウィンドウズで構築されたシステムのサーバーにはマイクロソフトウィンドウズしか使えないと思われていますが,実は,Mac OSのサーバーが使え,金額的には後者の方が安く済みます。すなわち,各自が使用するパソコンはWindowsで,サーバーはMac OSという組み合せで構築できます。Linuxのサーバーももちろん使うことができますが,全体のランニングコストを考えるとMac OSのサーバーが一般的には最も安くつきます。
実際,東京大学は,そのランニングコストの安さとシステム構築の柔軟性から,サーバーにMac OSを採用しています。
しかしながら,業者は「うそ」をつくことがあります。自分たちが知らないことを「そんなことはできません。やめた方が良いです」という「うそ」です。また,絶対金額を高くしようと,お客の使い勝手は二の次三の次で「こちらのシステムの方が安定して動きます」といったようなうそもつきます。
そこで,相見積りを撮るということが有効に働いてきます。
相見積りをとって,見積りの内容がわかりやすいかどうか,金額的に全体の中で異様に高かったり安かったりしないかというところがを評価することになります。高い見積りを出してきたところには,なぜ金額が高いのか,納得できる理由があるかどうかを調べます。
また,営業担当者はエンジニアと話をした時,アルファベット3文字言葉の専門用語を振り回し,何を言っているのかわからないようでしたら,その業者は避けた方が良いでしょう。
一番最初に書いた前提に基づいて回答してみました。質問内容の趣旨から外れていましたら,再度ご質問下さい。
評価・お礼
wa5さん
考え方の軸となる部分が、少しずつ整理されてきました。
ありがとうございました。
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複雑です
当方では「システムレスキュー」というサービスを実施しておりますが、これは様々な理由でブラックボックス化しているシステムの開発・運用・保守を引き取るサービスで、上場企業など大手・中堅企業にご活用頂いているものです。
この中で当然、システム規模や難易度などを見積もる訳ですが、実際にはかなり複雑でかつ慎重な精査をしてご提示しております。
一般的には、ソースボリューム(システムによってはステップ数やKBなどで測ることもあります)、開発環境、開発手法、ドキュメントの整備状況、インフラ環境、運用レベル、移行データの種類・量や格納形式、など最初に50項目以上の内容を精査して見積もりしております。
小さいものであれば1週間程度でできるものもありますが、大きなシステムになればこの見積調査だけで1ヶ月以上かかることもあります。
もう少し踏み込んだお話しが必要でしたらいつでもご連絡ください。
評価・お礼
wa5さん
製作したメーカーしか更新できないと思っていました。もう少し、柔軟な話し合いを会社でできそうです。
ありがとうございました。
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具体的な項目による式は難しいですが…
お世話になっております。
官公庁の土木関連セクション・公共事業関連の業態(※違いましたら済みません)の方に思えましたので、その積算基準を含んで、またご質問は、掛かるシステム一式を変更し運用する側・とします。
※逆に、納入側の企業の方でしたら、「発注側」の立場に代えてお考え下さい。
〜
まず、計算機の導入と敷設については、納入費・償却法などから、納得性を持つ数字が算出できると思います(やや雑ですが)。
しかし、ソフトの開発・更新に対して、いわゆる「標準積算基準」に相当する算定式は、IT関連について、私はこれまでにちょっと聞いたことがありません(※私が世間知らずかもしれませんが)。
もちろん、導入&運用&開発などのプロジェクトに算定項目を設定しますが、「標準歩掛」に相当する工数が、肝心のIT業界内で各社によって大きく異なっています。
と申しますのは、ソフト開発等について、歩掛の職種として「プロジェクトマネージャ」「システムエンジニア」「プログラマ」などがあり、単位数量も設定しますが、基本的に資材(?)が「''人の能力''」のみで、歩掛に労務単価として適用できる「費用根拠」への共通感もありません。ですので、差分への判断が難しくなります。既設定の固定費を基準にしている見積りであればまだしも、本当に適当に「この仕事だからこれで出せば?」と営業が勝手に決めるケースもあります。
上記の理由で、現実的には「費用根拠について具体性のある項目と数字」が、判断基準になると思います。
●発注する側であれば「費用根拠の提示を求め、詳細を比較・判断する」
●受注の側で、今後の積算シートを作るのであれば「費用根拠を自社なりに細かく設定する」
※営業面・人の能力などについて、(株)VPI荒木様の回答と同見解です。
質問の回答としては具体的な内容を出せませんでしたが、僅かでもお役に立ちますでしょうか。
評価・お礼
wa5さん
専門家のかたのお話が聞けて、とてもありがたく思います。費用根拠についてもう少し、深く話してみます。
ありがとうございました。
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ソフト開発は家の建築や土木工事とは性格が異なります
wa5さん、こんにちは。
ITウェイブの宮下です。
ソフトの開発は、家の建築や土木工事とは性格が全く異なります。
家の建築や土木工事では、家や道路などの目的がはっきりしています。また一つ一つの作業も定型的なものが殆どですので、積算した工数に大きな差異が出ることは有りません。
ところがソフト開発は、目的が様々です。その都度に新製品を開発しているようなものと考えて良いでしょう。
工数(コスト)の評価をするのであれば、やはり相見積もりをとるということになります。
ただしソフト開発は、開発者によって出来上がったソフトの品質に大きな差が生じます。しかも開発に着手する前に品質を評価するのは、経験のある人間にとっても難しいことです。
また品質は依頼する側にも依存します。正しく要件を伝え、開発中も開発側とコミュニケーションを蜜にとって進めていくことが重要です。
結論ですが、相見積もりをとった上で、ソフトの開発・導入を広く経験している方が判断することになります。
もし社内に経験者がいなければ、外部の信頼できるコンサルタントに依頼することをお奨めします。
ソフト開発をコストだけで判断するのは大変危険です。
評価・お礼
wa5さん
専門家のアドバイスがとても、わかりやすく。
今後、専門家の意見を入れられるように、していきたいと思います。
ありがとうございました。
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一読をお勧めします
見積もりのノウハウは、それだけで本が書けるくらいですので、このQAで満足するお答えをするのは、正直、難しいです。
以下のような本を読んでみては如何でしょうか。
http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/167860.html
評価・お礼
wa5さん
書店を回りましたが、このような本を見つけることができませんでした。すぐに購入したいと思います。
ありがとうございました。
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