特定労働者派遣とは

派遣会社（派遣元）とは自社で雇用した人材（社員）を派遣先企業に出して、勤務していただきます。派遣社員というと派遣登録して派遣先で勤務しているので、派遣先に雇用されていると誤解する人材の方がいますが、誤りです。雇用関係は雇用される派遣会社（派遣元）とあります。派遣元と派遣先との派遣契約で自社の社員を派遣先に出しているだけですので、派遣先と人材の方との雇用関係はまったくありません。派遣先としては経費処理だけで労働力を確保できるので利用しているのが実情です。

派遣会社には現在下記の形態があります。

１）一般派遣会社
一般派遣会社の場合、職務として一般事務職を扱っています。営業事務、貿易事務、経理事務などです。派遣期間３ヶ月で更新が一般的です。100%契約社員としての雇用です。厚生年金強制加入の対象になっているのですが、加入されていないケースのあるようです。

２）特定派遣会社
特定派遣会社の場合、職種として技術職となっているはずです。企業がなかなか確保できないエンジニアを長期で確保するために利用されています。特定派遣会社は正社員として雇用して派遣先で勤務していただくことが一般的です。一部契約社員としての雇用もあるようです。法律上曖昧だった請負契約で仕事してきたシステムハウスなども、最近では特定派遣事業としてやっているところが多いです。エンジニアの技術スキルが事業としての売りですから、社内研修や自己啓発を熱心にやっている企業が多いです。未経験の新卒や第二新卒の場合、社内研修（6ヶ月間など）を実施してエンジニアとして最低限の実務能力を教育してから、派遣先企業に出しています。確認が必要だと思いますが、プロジェクトの間の待機期間も正社員として給与を保証するようになってきているようです。この期間を新しき技術の習得に当てたりしているようです。正社員雇用であれば、一般企業に雇用されるのと同様に社会保険完備です。勤務が自社でないという違いだけです。

桜矢さんはエンジニアとして内定されたと思います。実務としての技術スキルを身につければ、一般派遣の事務職と違い、容易に転職可能だと思います。まずはこの特定派遣会社で３年以上勤務されてはいかがでしょうか？