鉄骨造かＫＥＳか

KESという構法にはあまり意味がないと思います。ある決まった構法ではなく、構造設計による木や鉄骨などそれぞれの素材を活用した構造体を作る手法のようですね。しかし、一般の建築を設計をする場合は誰もがそのような方法をとっています。住宅の場合は決まり切った慣習的な工法をとる場合が多いのですが、、、。

木構造あるいは木質空間に興味を持っていらっしゃるのでしょうか。

鉄骨構造とすることが最も安価に建設する手段である。というのが一般的な回答であると思います。デメリットはほとんどないと思いますが、住宅の構造体とするには面白さに欠けると私は思います。５階建ての木造住宅はかなり難しいと思われますが、混構造による住宅であれば、考えられなくはありません。ただ、若干の費用UPと十分な設計期間が必要になってきます。しかし、でぃーえむさんに住まいにかける強い思いがあって、有能な建築家がサポートできれば、うまく出来上がるはずです。

本題に入ります。
ご質問は、木構造に興味があるが、敷地面積１０坪のなかに、４～５階建ての４０坪住宅にはどのような方法がいいかという問いとしてとらえ直します。

１フロアの面積が小さくなるため、
鉄骨かRCか木造かという選択よりも、むしろ、柱梁のフレームによる構造か、壁構造などの面による構造か、あるいは鉄骨によるスケルトンと不燃木材によるインフィルにするか、、、などもっと多面的に考える必要があると思います。

でぃーえむさんが強く欲する住宅の形と、法的規制や予算面からの制約の中から、建築家は答えを導き出すことと思います。大変面白い作業になりますし、なによりかけがえのない住まいを作るのだという実感をしていただけるものと思います。


島崎義治/島崎義治建築設計事務所
2012グッドデザイン賞を受賞しました
http://architect-studio.com