多発性骨髄腫という病気で病院に入院し、その後頭部と顔に帯状発疹が発症し、激痛と熱で寝たきりに母(60代)はなりました。
1ヶ月してようやく起き上がり食事も少しずつ始め、歩行練習も始めました。
そして、退院しましたが、しばらくしてから変なことを言うようになり、
また場所(トイレに行きたくてもどこだかわからない)が理解できなかったり、
トイレの便器に洗濯物をいれたり…。
病院に入院してるとき4ヶ月の入院で軽いうつ病と診断されました。
うつ病でこのような行動はするのでしょうか?
それとも認知症を発症してしまったのでしょうか?
病院にもこのことは報告してますが、カルテには書くのですが何も言われないので
心配です。
アドバイスをお願い致します。
mizubooさん ( 千葉県 / 女性 / 36歳 )
回答:1件
国府谷 明彦
厚生労働省認定 産業カウンセラー
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脳内の変化に注目して,医師に相談してみて下さい
こんにちは。カウンセリングセンター聴心館 国府谷です。精神医学や脳神経科学をベースに認知行動療法を中心とするカウンセリングをしています(医師法における診断・治療行為は致しません)。
mizubooさん,お母様の理解できない行動に心を痛めていらっしゃる,そんなお気持ちお察しします。私どもは医師ではないため,医学的なことを断言することはできませんが,精神医学や脳神経科学の見地がある程度理解できますので,その意味からお話しできることを伝えたいと思います。
うつ病や認知症は,すべて症状から判断される病気です。それを発症するメカニズムの面から(原因とも言えます)見てみましょう。
認知症は,大きく分けると2つのメカニズムが考えられています。ひとつは,脳血管性の認知症(VDと呼ばれます)で,これは,脳内の血管が損傷して出血した血が固まり,一部の脳細胞が損傷して,部分的に機能できない状態です。もうひとつは,アルツハイマー型の認知症(ADと呼ばれます)で,これは,脳細胞が萎縮して干からびた状態になり,全体的に脳機能が落ちていくものです。
また,うつ病はストレスなどが原因して本人の考え方が歪んで感情的に落ち込みますが,これも,脳内の神経伝達物質が異常に減少したりします(セロトニンやノルアドレナリン)。
病名で考えると,それぞれ別なものですが,脳内に異常が起こっているという意味では,同じメカニズムです。mizubooさんのお母様の場合も,後頭部や顔に帯状疱疹が表れているということですよね。部位的に見て脳の内部で,腫瘍や帯状疱疹のような形に近い変化が起きているかもしれません。これだけは,検査しなければ確実なことは言えません。でも,なんらかの脳の変化が,気になる症状を作り出しているのではないかと推測できます。
脳内の変化が症状として行動に表われていると意識された方が良いと思います。脳はとてもデリケートな部位です。ちょっとしたことが変化につながります。命に関わる事かどうか詳しいことは,専門医に相談された方が良いと思います。一度,正面から医師に相談されるか,あるいは別な病院で,セカンド・オピニオンを受けてみてはどうでしょうか?
メンタルな意味ではいつでもご相談にのります。ご幸運を祈ります。
(現在のポイント:-pt)
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