対象:新築工事・施工
現在新築戸建てを契約し打合せ中です。
間取り、外観等はほぼ決まってきたのですが、見えない部分の断熱材のことが気になってきました。
床断熱 A種フェノールフォーム保温板1種2号
外壁・2階天井 高性能グラスウール14K 壁・天井85mm
(屋根断熱時14K 90mm)
と仕様書にはあるのですが、上記の場合どの程度の断熱を期待できるのでしょうか?
会社としては省エネ対策等級4相当とうたっているので調べてみたのですが、その基準より劣っているのではないか心配です。
担当者に直接伺おうとは思うのですが何より知識がないのでこちらで教えていただければ幸いです。
木造軸組工法 神奈川県です。
taracoさん ( 神奈川県 / 女性 / 30歳 )
回答:2件
アドバイザーを雇われては
高額の買い物をするのですから、事は慎重に運ぶのが賢明かと思います。
意思決定の前に、専門家にアドバイスしてもらう事で随分リスク回避出来るでしょう。
ご質問ですが、温熱等級4を実証する方法は、仕様基準(熱貫流率による方法)と性能基準(熱損失計算による方法)があります。仕様基準から見るとお調べになった通り、少々お粗末な断熱かと思います。
性能基準では、壁や天井・床から実際にどの程度の熱損失が発生するかを計算し、一定の数値以下であれば、温熱等級4をクリアしたことになります。この数値の事をQ値と言い、taracoさんの地域ではQ値=2.7以下であれば、温熱等級4をクリアしたことになります。
ですので、Q値計算書を見せてくれと云えば、事は足りますが、冬の寒さ対策だけではなく夏の暑さ対策も欠かせません。日射取得係数μ値の検討も必要となりますので、アドバイザーを雇うことをお勧めします。
回答専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
福味 健治が提供する商品・サービス
住宅性能表示制度や長期優良住宅やエコポイントにも対応する、環境とお財布に優しい住まいの提案
青沼 理
建築家
-
『省エネルギー対策等級4』の仕様はクリアしていないようです
『省エネルギー対策等級4』について
神奈川県はIV地域に分類され
それぞれの断熱材の厚み基準は下記になります。
床:A種フェノールフォーム保温板1種2号 ⇒ 一般の床50mm、外気に接する床75mm
壁:高性能グラスウール16Kだとして ⇒ 90mm
しかし、14Kとのことですのでワンランク下とすると ⇒ 100mm
屋根断熱:高性能グラスウール16Kだとして ⇒ 185mm(14K:210mm)
2階天井断熱にすると:高性能グラスウール16Kだとして ⇒ 160mm(14K:185mm)
このほか、開口部について
断熱性能と日射遮蔽性能に基準がありますので
そちらもクリアする必要がありますが
いずれにしましても
お考えの通り『省エネルギー対策等級4』の仕様はクリアしていないようですね。
ちなみに
フラット35Sの「省エネルギー性」は
等級4と同等なので
フラット35Sの設計検査を申し込むのもひとつの手かもしれませんね。
これからすまいが完成するまで、
いろいろと疑問や心配事が出てくると思います
早い段階で、建築士にご相談なさってはいかがでしょうか
ご不明なことがありましたら
お気軽にご質問ください。
(現在のポイント:-pt)
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