対象:新築工事・施工
現在、1階の間取りはほぼ決まり、2階の間取りで大変悩んでおります。
1階の階段と玄関を先に決めたので、2階の間取りに制限が出来てしまっています。
(※1階のキッチン部分が南東に張り出ている為、その上にベランダを作る予定です。)
★窓が2つあれば、南から北に抜ける場所がなくても風通しは大丈夫でしょうか?
★1階より2階が小さいと言うことで、耐震面が気になりますが、2階を真四角にするか、1階の耐力壁に乗せた作りで凸凹かどちらが良いのでしょうか?
総2階にするには金額面から断念しています。
風水や家相、耐震面を大事にして、お金を払ってでもほぼ真四角の間取りにした方が良いのでしょうか?
良いご回答を頂ければ幸いです。
いななんさん ( 愛知県 / 女性 / 31歳 )
回答:4件
三竹 忍
建築家
-
2階耐震・間取りについて
いななんさん
初めまして、M設計工房の三竹忍と申します。
家づくりは、大変ですが楽しい時間でもありますね。
1・風とうしについて
窓が2面あれば、問題ないです。
風は入った分だけ、押し出されますので大丈夫です。
2.2階の耐震面について
問題ありません。
家全体で、耐震計画を立てますので、1階と2階の耐力壁の位置が
同じでなくても大丈夫です。
1階の耐力壁をしっかり入れて、2階の耐力壁の下の1階柱に力を流がしたり、
床梁を大きくしたりして、力を1階に流がすことなど、家全体で計画します。
3.家相や風水を重要視されているのでしたら、
耐震性については問題ありませんので、
家相・風水にそったほうが、いいと思います。
参考になれば幸いです。
良い家になりますように。
M設計工房 三竹忍
評価・お礼
いななんさん
2013/02/11 18:45三竹様へ
早々のご回答、誠にありがとうございます。
風は入った分だけ必ず押し出されると言うことは、初めて知りました。
耐震面についても、ホームメーカーさんと家全体で考えていきたいと思います。
この度は、ご丁寧にありがとうございました。
いななんより
三竹 忍
2013/02/11 19:38いななんさん
こんにちは。
評価ありがとうございます。
あまり参考にならなかったみたいですね。
申し訳ありません。
良い家になりますように
M設計工房 三竹忍
青沼 理
建築家
-
プランニングのコツは・・・・
1階より2階が小さいのは全然問題ありませんよ
それよりもプランニングの際にご注意いただきたいことは
(1)2階の柱の位置にはできるだけ1階にも柱を
(2)2階耐力壁の1階部分には耐力壁を
です。
特に、1階に壁の無い空間の上に2階の耐力壁は
どうしてもやむを得ない場合を除き避けてくださいね。
コツとしては
希望の床面積よりひとまわり小さな総2階を居室と階段でつくって
そのあと
1階の周りに洗面室、浴室、便所、玄関などをくっつけるイメージです。
また、
必要以上に床面積を広げる必要は無いと思いますよ。
なかなか難しいとは思いますが
わからないことは遠慮無くご質問ください。
頑張って良いプランをつくってくださいね。
評価・お礼
いななんさん
2013/02/11 18:56青沼様へ
前回同様、今回もご回答頂きまして誠にありがとうございます。
1階より2階が小さいことが、全然問題ないとのことで大変安心致しました。
総2階の方が耐震面で強いの思いで、無理やり2階の床面積を増やそうとしておりました。
間取りの作り方のコツ、早く青沼様にお聞きしておけばよかったです。
現在ほぼ決まっている間取りの中で、柱や耐力壁を検討していきたいと思います。
この度は、ご丁寧にありがとうございました。
いななんより
青沼 理
2013/02/12 14:04いななんさん
こんにちは。
評価ありがとうございます。
いい住いが出来ると良いですね。
ご不明なことがありましたら
遠慮無くご質問くださいね。
青沼建築工房 青沼 理
富樫 孝幸
建築家
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通風と耐震性のある間取り
家づくりの間取りを考えると難しいですけど、楽しいですね。
東京を中心に条件の厳しい場所での家づくりをしていますので
参考としてお聞きください。
通風の取りやすい窓は、一般的に南から風が入り、北から抜ける。
というのが理想ですがそういうふうに上手くはいきませんね。
どのような間取りからでも通風を確保する方法に「ウインドキャッチャー効果」が
あります。
窓の位置ではなく、小さな窓でも2箇所あれば、充分通風を確保する方法です。
ポイントは、窓の形状は「タテすべり出し」です。
実験の結果では「窓の開け方で約10倍の通風量」を確保できるようですので
参考にしてください。
http://newsrelease.lixil.co.jp/news/2012/070_company_0823_01.html
このように窓形状を考慮すれば、充分通風を得ることが出来ます。
耐震についてですが木造在来工法を前提にお話しすると
・耐力壁が1階と2階が出来るだけ揃っている。
・1階の柱と2階の柱が出来るだけ同じ位置にある。(直下率といいます)
簡単に言うと、バランスのよい壁の配置が耐震性が高くなり
凹凸があるより四角い形状ということになります。
2階の壁がずれて乗ったりする間取りの場合は、金物などで充分な補強が必要です。
また、凹凸のある建物の場合、コーナーが増えて役モノと呼ばれる材料や
端材が増えコストアップの要因になることもあります。
こういったことを考慮しながら間取りを考えたらいかがでしょう。
楽しみながら、素敵な家ができるといいですね!
プラネット環境計画
http://www.planet-abc.com/
建築家と建てる東京の狭小住宅
http://planet-abc.jimdo.com/
評価・お礼
いななんさん
2013/02/11 19:09富樫様へ
大変丁寧なご回答、誠にありがとうございます。
風通しでの「ウインドキャッチャー効果」、大変参考になりました。
ホームメーカーさんにも教えてもらえなかったことだったので、文章を読んで感激しました。
早速、窓決めに富樫様から教えて頂いたことを取り入れていきたいです。
凸凹の形状が、耐震面やコスト面に大きく影響することも参考になりました。
富樫様のおかげで、もやもやしていた家作りのイメージが膨らみました。
この度はありがとうございました。
いななんより
富樫 孝幸
2013/02/12 10:09いななん様、コメント&評価ありがとうございます。
ウインドキャッチャーは以前からある通風を得る方法のひとつですが、
最近の実験でより大きな効果が得られることがわかったようです。
上手に活用してみたらいかがでしょう。
素敵な家が完成しますように。
中舎 重之
建築家
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木造2階建ての耐震計画
当方は神奈川県で木造の耐震診断を189軒、耐震補強設計および工事監理は70棟の実績があります。その経験からのお話をします。木造住宅では一部2階建てが一般的です。むしろ総2階建ては極めて少ないのです。さて、2階の耐力壁の下に1階の耐力壁が来るように設計するのは耐震における基本中の基本です。それを実行しますと2階の開口部と1階の開口部が上と下で揃います。当方が耐震診断に行き建物の外観を最初に観るのは、上の窓と下の窓がきれいに揃っているか、どうかです。上下の窓(開口部)が揃わない建物は間崩れと称して、要注意の扱いとします。次に2階の下になる1階の建物の柱の話です。1階の柱の全てに壁が付いていればOKです。1階の柱が1本だけ孤立している場合はNGです。その柱の所で倒壊します。設計上でどうしても柱が1本になるのなら、柱のサイズを6寸(18cm)、取り付く梁は8寸(24cm)以上のものを使用して下さい。
以上です。 2014.5.15 中舎重之
(現在のポイント:-pt)
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