対象:住宅設計・構造
ハウスメーカーにて建築中です。
ユニットバスが据え付けされたのですが、その周囲は床下からの隙間風が吹き抜ける状態です。(この時点で気が付きました。)
基礎パッキン(ねこ土台)、剛床、内部充填断熱(浴室以外の床部は押出法ポリスチレンフォーム3種、壁と2階天井はロックウール、1階天井に断熱材施工はなし。)です。
浴室部分は基礎断熱ともされず、基礎パッキンも他の部分と同様にあります。内部の基礎立上り部分には人通口も空いてます。
隣接する居室との間仕切壁には断熱・気密施工されているとのことですが、天井部分は未対応...。(通常はこういう仕様だそうです。)
断熱・気密に関しては隙間なく…と念を押していたので、担当者に今からでもどうにか対応して欲しいと言ってはいますが、明確な返事が未だありません。
この状態からでも取れる現実的で有効な方法があるでしょうか?
みどちゃんさん ( 岡山県 / 男性 / 38歳 )
回答:6件
天井などを塞ぐ方法が有ります。
ハウスメーカーの仕様が判りませんので回答が正確にできるのか心配
ですが、ご質問内容から判断しますと、基礎パッキンから入った空気が構造
体とユニットバスとの隙間から天井裏等全室に廻って断熱効果が落ちる
事を心配されているようですが、そのような理解で宜しいでしょうか?
その場合であれば、浴室と他の部屋との連続部分を遮断すれば事は足り
ると思います。浴室側から天井や隣室との壁の連続を塞げばよい訳です。
契約前に細かい確認や指示をされているようですので、断熱性能などは
納得されていると思いますが、家をトータルで見た場合にこの浴室の仕
様が間違った物であるとは言えないとは思いますが、どうしても気にな
るのであれば上記の方法を取られたら如何でしょうか?
「断熱・気密に関しては隙間なく」と念を押されたと有りましたが建築
で言う気密性能は完全な気密ではなくて1平方メートル当たり2平方
センチメートルの間隙が気密がある状態ですので、みどちゃんさんとの
意識のズレがハウスメーカー側あるのかもしれません。今からでもしっか
りと意思の統一を図るようにされる事をお勧めします。
評価・お礼

みどちゃんさん
ご回答有難うございます。
心配しているのは、断熱低下と気密低下です。
特に気密低下による結露に不安があります。
>浴室側から天井や隣室との壁の連続を塞げばよい訳です。
今の状態からとなると、発砲ウレタン等の吹き付けでしょうか?
?地域ですので次世代省エネ基準をクリアしようとすればC=5.0(ですよね?)を目指すところです。
ただ、次世代基準には断熱性能的にも達してません。(このことは了承済みです。)
数値的な性能確保を求めたわけでもないのですが、やはり断熱・気密についてメーカーとの意識のズレはあるようです。
回答専門家

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一度ユニットバスを解体されては?
ユニットバスの基礎廻りは温熱等級3以上(住宅性能表示制度)を取得する場合、最も気を使う場所です。
評価機関によってもメーカーの方が仰る様に現況で黙認する処がある様です。
でも、基礎パッキンの間から外気が浸入する事には変わりありません。
解消しようと思えば浴室廻りの基礎のみ基礎断熱とする方法しか無いと思いますが、ユニットバスが据付けられたままではとても完全な処理は出来ません。
一旦ユニットバスを解体して(最近のユニットバスはリフォームの事も考えて結構簡単に解体できます)基礎を露出させて基礎パッキンの空隙部分をウレタンフォーム等で充填し、人通口をスチレンボード等で塞ぐ措置をして頂く事でしょう。メンテの際にはスチレンボードを破る手間が増えますが事故でも起こらない限り破る事も無いと思います。
その気になればそんなに難しい工事ではありません。
評価・お礼

みどちゃんさん
ご回答有難うございます。
>その気になればそんなに難しい工事ではありません。
工期的なことと職方の士気を考えると、出来れば後戻りはしたくありません。
本来なら基礎断熱とするべきであり、今のままで完全な処理が出来ないことも理解は出来ますが...。
メンテが必要な頻度は確かに多くはないでしょうが、人通口を塞いでしまうことで目視確認すら容易に出来なくなってしまうのはどうかと思います。
回答専門家

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- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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気密のラインを確認しましょう
私が以前、勤めていたハウスメーカーでの断熱・気密仕様は、1階居室・廊下・トイレなどが床レベルでの断熱・気密施工(床下換気あり)をし、玄関・浴室は基礎断熱・気密の施工をしていました。1・2階壁から2階天井面まで断熱・気密施工をし、室内全体を「魔法瓶」状態にする仕様でした。
気密層が完成した時点で浴室窓からエアを抜き、室内を負圧にする気密試験を行い、空気漏れの箇所を補修してから内部造作に取り掛かりました。
「高気密・高断熱」仕様にもハウスメーカーに格差があると思いますので、内部造作前に気密層のライン(どこで気密が保たれているか)を再確認されることをオススメいたします。
基礎断熱はべた基礎の床・立ち上がりに断熱材を貼付けることが多いのですが、ユニットバスが入ってしまっているので、最悪はマンション外壁側に使用される吹きつけタイプの断熱材をユニットバス下から立ち上がり部分に施工し(束の高さにもよりますが・・)、洗面化粧室に床下点検口を設置する仕様に変更されるのも一つです。
担当者とよく話し合い、「後戻り工事」とならぬことを願っております。
評価・お礼

みどちゃんさん
本来のメーカー仕様である断熱・気密のラインは、かなり低いものでしたので、コチラで大まかに指定をしていました。コストの関係で次世代基準にも届かないレベルでしたが...。
今回の浴室部分はそのラインからも逸脱していると考えています。
実は、ご提示頂いた基礎部分に断熱材吹き付けし、洗面化粧室に床下点検口を設ける…という考えは既にメーカーに提案しておりました。
明確な返事にはなっていないですが、やはりこの方法でしょうか?
後戻り工事…コレは避けたいです。
回答専門家

- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
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医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
担当の方にしっかりと回答を求めて下さい。
浴室部分の断熱・気密というのはいつも気を使う部分で、あまり経験のない工務店さんでは、見落としがちな部分です。
ハウスメーカーさんとどのようなお打合わせがあったのか、お互いの了解がどこまで取れていたのかはっきりしないのですが、「断熱、気密に関しては隙間なく」と念を押されていたのであれば、この部分も十分に対応してもらって良いと思います。
方法としては、
1、浴室は外部にあるのだと考えて、浴室を囲む室内側の壁と2階の床で、しっかりとした断熱層を作ってやるということ。
2、浴室を取り囲むネコ土台の隙間、基礎立ち上がりをすべて発泡ウレタンで吹付けて埋めてしまい、外気や冷気が入ってこないようにするという方法。この場合は、基礎の人通口も発泡スチロール板などで塞いでもらい、周辺の床下の通気が入り込まないようにしてください。
このどちらかの方法だと思います。
つまり、ユニットバスと壁との隙間に外気が入らないようにするか、入った外気が天井や間仕切壁から他の部屋に廻らないようにするかのどちらかです。
ハウスメーカーの担当の方に現時点ではどちらがやりやすいかを尋ねてください。
期限を切って早めの回答を求めないと、ユニットバスが外しにくくなったり、壁が埋まったりしてきて、だんだんとしづらくなっていきます。
がんばってみてください。
評価・お礼

みどちゃんさん
ご回答有難うございます。
>期限を切って早めの回答を求めないと、ユニットバスが外しにくくなったり、壁が埋まったりしてきて、だんだんとしづらくなっていきます。
おっしゃるとおりです。
『1』として提示して頂いた方法は、(この案も提案していましたが)もう厳しい状態のようです。
お互いの了解については、コチラから大まかな意向を伝え、それに対応した仕様提示を再三求めながら、ここまで来たのですが詳細が示されぬ状態で、結果として非常に曖昧でした。
回答専門家

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浴室の天井裏や床下で結露させないために
ご質問や上記の方々との質疑応答を拝見していますと、今からできるものであれば、浴室と隣室との隔離のみをするのが良いように思います。
1.隣室との人通口とネコ土台部分のすき間埋め
(パネルと現場発泡ウレタンの併用など)
2.天井裏に人が入れる懐があれば隣室間をキチッと
気密の取れる隔離をしてもらう
3.浴室の外部側のネコ土台部分のすき間はあえて埋め ない方が良いと思います。塞いでしまいますと、浴 室の床下と天井裏で常時発生する湿気の逃げ場が無 くなり、換気扇でも付けない限り、1,2以外の部 分の僅かなすき間から3種換気で(想像ですが)負圧 となっている他室側へ逃げてしまう恐れがあります
ですので、この湿気を浴室外部側のネコ土台部分か ら自然換気し、排出する方法が良いように思います
ご参考になりますかどうか。
補足
コメントありがとうございます。説明が不十分ですみません。
*隣室側の人通口やねこ土台の隙間をも埋める必要があるのでしょうか?
浴室側と隣室側を隔てるのは、浴室の床下や天井裏の高湿度な空間から、湿気の少ない室内側にあらゆるすき間から湿気が浸入してきます。(湿気は湿度の高い方から低い方へ流れます)
床下の隣室側が明いていては浴室側から移行した湿気が室内へと向かってしまうのでは(C値 5.0程度とのことでしたので)という考えで、浴室だけ外部環境にと思ったまでです。
ご理解いただければ幸いです。
評価・お礼

みどちゃんさん
ご回答有難うございます。
浴室部分を外部空間とする考え方かと思います(違いますでしょうか?)が、であれば、隣室側の人通口やねこ土台の隙間をも埋める必要があるのでしょうか?
床下断熱ですので、ココを縁切りされる意味合いが理解出来ません。
ご想像の通りの3種換気です。負圧になる室内側に隙間から湿気が逃げる恐れは確かにありますね。
回答専門家

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宮原 謙治
工務店
-
折角の新築工事が残念ですね・・・・。。
大阪の住宅家・幸せこだわり住宅職人謙さんです。
岡山でも高気密住宅ですか・・・・残念です。
省エネ住宅という名の下に、高気密高断熱住宅を国は推奨しています。その結果、24時間換気というとんでもない住宅環境の家でなければ住めない住宅にしてしまいました。
そのことは、現代住宅は自然に住宅の空気が入れ替わらないので、シックハウス(病気になる家)を、国が認めたということです。24時間・一年中換気扇を回してどうするのでしょうか?こんな生活を強いられる住宅が高性能住宅なのでしょうか?
人間は、空気中の約21%の酸素を吸って生活している時に、最も良好な身体を維持できるように自然がつくり上げた動物です。このことを無視した不自然な住宅が、現在の世間の不祥事や悲劇の原因になっていることは、歴史をひもとけばわかることです。
住宅メーカーだけでなく、建築家という人たちまでもが、メリットの追究しかせずに、デメリットを見ようとしない事は、大変残なことです。
家造りは、将来の幸せのためにどうあるべきか? 現在の幸せな生活が永続するためにどうあるべきかという原点に戻った計画をしないと、とんでもないことになるのは明白です。
みどちゃんには、厳しい回答になったかもしれませんが細かいことよりも、全体を見て進めてください。
評価・お礼

みどちゃんさん
ご回答有難うございます。
>みどちゃんには、厳しい回答になったかもしれませんが細かいことよりも、全体を見て進めてください。
いろいろな角度や考え方をお持ちの専門家の方々から忌憚のないご意見を伺えるのはすばらしいことだと思います。
私は温暖な地域に住みながら、断熱・気密にある程度の注視をしつつ自宅の建設を進めてきました。
しかし、常に窓を閉め切って過ごそうとは考えてはいませんし、国の考えるある意味不合理な現代住宅の方向性についても、逆に部分的に利用してやろうとの思いがあります。
ただ、今更日本の暑い夏を想定した隙間風の吹く昔ながらの家で過ごせるほど、頑丈な身体でもありませんので。(^^ゞ
高気密住宅って、本当の意味で健康に過ごすことと共存出来ないのでしょうか?
住まい手の過ごし方による部分がかなり大きいようにも考えています。
(現在のポイント:-pt)
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