対象:人事労務・組織
本田 和盛
経営コンサルタント
-
リスクの高い契約です
凄腕社労士 本田和盛です。
非常にリスクの高い契約をしたようです。「双方異議がない場合に更新するという」契約は、ほとんどフリーで更新を約束しているようなものです。更新しない理由を、契約のなかにどれだけ盛り込むかが重要なのですが、それが記載されていないと、一生抱え込むことになりますよ。
しかも、更新手続きをしていないのですから、更新を了解したと取られても仕方ないです。
本人が了解しない以上、契約は更新されています。あと1年間は少なくとも抱え込むことになります。
私傷病で労務不能であれば、なんとか途中解約することもできますが、妊娠・出産で解約となると現行法では不可能です。
今から来年は更新しない旨をきちんと伝え本人の了解を得ておくことが必要です。しかし更新しない理由をどうするかが問題となります。オールアバウトのQAだけでは、状況が分からないので、本気で対応を検討されるなら、個別にご連絡ください。
社員本人も権利主張はしてくると思いますし、もっともこまった案件です。ただ入院、出産、育児休業と、会社で人件費が発生しないのが、せめての救いとなります。
来年の更新日までは、雇わざるを得ないでしょう。それと、育児休業を取得したことを理由として不利益な取扱をすることが禁止されていますので、更新しない理由を育児休業取得に求めることは無理があります。
さらに、来年更新しないということは、育児休業後に復帰する予定がないということで、そもそも育児休業給付の対象とはならなくなります。そうすると、ますます社員は反発します。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
このQ&Aに類似したQ&A