対象:ペットの医療・健康
RE:老猫の腎臓摘出手術
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水腎症には外科的な治療を行いますが、摘出しない方の腎臓が機能しないと判断される場合は手術適応とはなりません。したがって、残す方の腎臓機能評価が重要になります。獣医療域では左右別々に腎臓の機能を調べることができません。そのため、臨床症状、画像診断(超音波検査、静脈性の腎臓造影検査)、血液検査を総合して手術の適応を決めています。造影剤による検査ができないくらいの状態であれば手術は行わないほうがよいでしょう。心疾患をもつ場合は麻酔自体のリスクと腎不全が進行するリスクがあります。ただし、心臓が悪いからと言って手術ができないわけではありません。
腎臓の摘出手術については、嘔吐の症状が水腎症で拡大した腎臓に消化管が圧迫されて起きている、あるいは水腎になっているほうの腎臓に破裂の危険性があるようであれば行うことをおすすめします。嘔吐は脱水だけでなく、血液のバランスを崩すこともあり、全身状態は悪くなっていきます。
まずは手術の適応になるのか、嘔吐の原因は他にないのかを評価し、それから手術を受けるかどうかを再度検討されてみてはいかがでしょうか?
評価・お礼
ななこ90 さん
腎臓機能に関する血液検査は定期的にしているのですが検査内容が個別に分かれているようで、他に肝臓などの検査は網羅していないようです。レントゲンも時々撮りますが膨らみが少しづつ大きくなってきているようです。今の主治医はインフォームドコンセントが徹底されておらず、●●先生のような詳しい説明は一切ないので、今後こちらから質問していきたいと思います。以前にもしつこく質問したら嫌な顔をされたのですが、転院も視野に入れて、この子のためにめげずに頑張ります。ありがとうございました。
またお伺いすることがあるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。
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