対象:住宅設計・構造
森岡 篤
建築家
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背割れ材強度
unione_feliceさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡です。
構造用の木材は、心持ち材(樹木の中心部を含む)が多く使われます。
樹木の中心部は、密で硬いのですが、辺部は中心部程詰まっていません。
辺部の収縮が中心より大きいため、各面で在軸方向に割れてしまいます。
この割れを防ぐために背割れを入れます。
背割れ部に割れを集中させることで、他の面の割れを防ぎます。
背割れ材の強度ですが、曲げ強度は、背割れ方向と荷重の方向によっては、やはり低下します。
背割れのない材料では、自然に割れを起こしてしまい、この場合も曲げ強度は落ちているはずですから、同じとも言えます。
軸方向の強度は、余り影響がないと考えられます。
柱材の場合、通常は軸方向の力がかかりますが、天井が高い床を支える独立柱のように、細長い場合、曲げの力が働きます。
太い柱を使うことで、解決することができます。
どのような部位で使うのかわかりませんが、4.5寸(135)ということで、十分な断面があるので、余り問題ないかもしれませんね。
太陽光発電パネルの重量ですが、この重量を荷重として、屋根を設計すると共に、建物全体の耐震設計を行う必要があります。
参考にしていただけたら幸いです。
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unione_feliceさん (静岡県/32歳/女性)
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