親に気持ちをぶつけて愛情醸成&ライフスタイル改善も
営業の仕事などで対人コミュニケーションがうまく取れず、結果として仕事がはかどらずイライラした感情をお持ちのようです。そしてその主要な原因を育ってきた家庭環境、とりわけ父親との関係性に求めている模様です。
成人してからの対人コミュニケーションに支障を来たす原因として、幼少期から思春期の家庭環境や家族との関係性は確かに重要です。家庭内の生活で何らかのトラブルが発生し、それがトラウマとなって仕事や私生活での人間関係に深刻な影響を及ぼす事はよくある話です。
従って、そのような家庭内で発生したトラブルやトラウマを何とかして解消することは大切です。特に父親との関係性を少しでも改善するか、それが難しければ父親に対するあなた自身の見方や感情を改善するように努力する事が必要だと考えられます。
お話の中で気になるのは、両親に気持ちをぶつけることをしないという点と、家庭に愛がないと感じている点です。実は自分の気持ちを表現する事と家族の愛情とは表裏一体の関係にあります。逆にいうと自分の気持ちを押し殺していては本当の愛情が育まれにくいのです。
もしあなたが家庭内で愛情というものを醸成したいのならば、父親に向けても含めて、ご自身の気持ちを率直にぶつけてみてはいかがでしょうか。そのような態度に両親は手を焼くかもしれませんが、結果的に自然体の愛情を感じるのではないでしょうか。
ところでコミュニケーションを阻害する要因は家庭環境や親との関係ばかりではありません。ご自身のライフスタイル、とりわけ食生活や栄養バランスの乱れ、低体温、運動不足、睡眠不足や過労などが神経系統の機能を阻害し、コミュニケーションを取れなくしてしまいます。
一例を挙げると、砂糖や甘いものの摂り過ぎは反応性低血糖を、ビタミン、ミネラル、アミノ酸の不足は神経伝達物質の欠乏をそれぞれ招き、神経機能を低下させて対人コミュニケーション力を阻害しがちになります。
回答専門家
- 吉野 真人
- ( 東京都 / 医師(精神科) )
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この回答の相談
社会人になって、私が育ってきた環境が他とは違うのではないかと感じるようになりました。
小さい頃から両親に自分の気持ちをぶつけるということはしません。それは普通のことだと思っていました… [続きを読む]
yukohiroka2さん (福岡県/27歳/女性)
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