対象:インテリアコーディネート
松下 進
インテリアコーディネーター
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現在は住宅照明の変革期です
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こんにちは。
松下進建築・照明設計室の松下です。
ぱるっこさんがお悩みのことは、今後多くの建築主さんが悩まれることだと思います。
現在は住宅照明の変革期であり、これまでの一つの部屋に一つの照明という一室一灯照明方式から、一つの部屋に複数の照明という多灯分散照明方式に移行する過渡期だからです。
多灯分散照明方式は、複数の照明器具を分散配置させ、生活行為に合わせて照明シーン(点灯状況)を変化させるという考え方で、それによって光環境の向上と省エネルギーを両立させることを目的としています。
但しこれを実現するためには、住まい手が照明をコントロールするという意識が必要になります。
家族で団らんする時の明るい光環境と、TVで映画鑑賞する時の暗い光環境を使い分けるということです。
シーリングライト一灯でも明るさの調節はできますが、空間内の光のバランスは変わりません。
テーブル面を明るくするために上から光が欲しい場合と、リラックスするために低位置の光のみが欲しい場合を両立させるためには、複数の照明を分散配置させておく必要があります。
照明器具が複数になると確かにイニシャルコストは高くなる傾向がありますが、照明の点灯状況を使い分けることで電気代が安くなりますので、トータルコストは安くなるというメリットがあります。
もちろん地球温暖化防止にもつながります。
高齢者や幼児は全般的に明るい光環境が必要ですので、そのような光環境もつくれるようにしておき、時間帯によって点灯状況を変えればよいと思います。
ただ明るければよいとされてきた住宅照明ですが、快適さと省エネルギーという光環境の質を考える時代になってきました。
ぜひ多灯分散照明方式にチャレンジしてみてください。
多灯分散照明方式→ http://www.matsushitas-lighting.com/beans-tatobunsan.html
評価・お礼
ぱるっこ さん
ご回答有難うございました。
最近の住宅雑誌などを見てもほとんどがダウンライトなどを使用しているので、それが当り前になっているのかと思っていましたが、変革期なのですね。
現在はあまりゆっくりする時間もあまりありませんが、子供がもう少し成長したらリビングでゆったりできる時間も出てくると思うので、そういった時に照明で変化をつけられたらリラックス出来て良いかなと思っています。配線の事を考えると新築時しかないと思うのでもう少し考えてみたいと思います。
有難うございました。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
二階建て一軒家の新築を計画中です。
間取りが決まり照明をどうしようかと考え始めています。
個人的には間接照明を取り入れたいと思っています。
依頼している工務店の方にリビングに、ダウンライト… [続きを読む]
ぱるっこさん (東京都/39歳/女性)
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