対象:住宅設計・構造
西尾 昌浩
建築家
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通風・採光を両用する工夫
りうさん はじめまして
アトリエGivensの西尾と申します。
住宅密集地で 通風と採光を有効に取り入れたいということですね
伝統的な日本の民家では 屋根の懐を十分取り換気することにより熱遮を
南面に半間以上の庇をだし 夏の光を遮り 冬の光を取り入れる工夫を
南北面に大きな開口をとることで風の道をつくる工夫をしてきました。
現在の住宅事情では りうさんのおしゃられるようになかなか田舎のようにはいきません。
しかし 先人の知恵と現在の技術を組みあわせることで通風と採光を両方うまく取り入れる
工夫をすることは可能かと考えます。
ひとつのアイデアとして
建物の中心部に高低差を利用した換気塔兼トップライトを設けるようにします。
換気塔は煙突効果により 自然の空気の循環がおこります。
換気塔のトップライトからは間接的に光りがとどき部屋を明るくしてくれます。
原理的にはこのようなものを使うという方法があります。
実際にはプランとの兼ね合いや風の道を考えた窓の配置 換気塔やトップライトの高さなどの
詳細等 いろんな面での検討は必要ですが・・・
南国台湾で試みた例をご紹介します。
公園の管理棟の上部に この方法を採用していますが
非常に明るく 涼しい空間になっています。
写真添付します。
ご参考にしていただけると幸いです。
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この回答の相談
博多駅近くの土地に家を建てようと思っています。夫婦ともに特に夏のエアコンが苦手で、できれば夏にエアコンがなくても風が通って涼しいというような家を建てたいと思います。冬暖かければ尚い… [続きを読む]
りうさん (東京都/44歳/女性)
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