対象:会計・経理
会計処理について
繰延資産の償却費は、法人税の計算上、償却費として損金経理(=費用処理)することを前提に規定されています。そのため、償却費を計上しなければ、損金として認められる金額がないことになります(否認される金額もありません)。
当期に、償却費の計上をしなければ、当期については特に課税上問題はありません。しかし、翌期以降に償却費を計上する際に、2年分計上しても、その期の償却限度額までしか認められませんので、注意が必要です。
保証料の前払金ですが、こちらは償却費と違って、期間対応させる費用であるため、期間対応させておく必要があると思われます。赤字であることから費用計上しないことは、利益操作になるため、繰越欠損金の発生事業年度の問題が生じることになります。
ただし、保証料の前払金があるということは、金融機関からの融資を受けていらっしゃると思いますが、金融機関から決算書の提出を求められるケースもありますので、その点は注意が必要かと思います。
回答専門家
- 運営 事務局
- ( 東京都 / オペレーター )
- 専門家プロファイル
登録している専門家やQ&Aやコラムといったコンテンツをご紹介
専門家プロファイルに登録をしている皆様の記事や、Q&A、まとめ記事など編集部でピックアップしたものを定期的に配信していきます。よろしくお願いいたします。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
決算ですが、赤字が多いため減価償却費の計上はしない予定ですが、前期に計上した保証料の前払金や繰延資産の償却もしない事はできますか?
yukkoさん (大阪府/52歳/女性)
このQ&Aに類似したQ&A