対象:ペットの医療・健康
RE:老猫の腫瘍摘出手術
- (
- 5.0
- )
肛門に限らず腫瘍を切除する手術において再発のリスクは必ずあります。再発のリスクを高くする要因にはいくつかあります。まずは腫瘍の種類(悪性かどうか)です。浸潤性の強い腫瘍は良悪に限らず嚢胞状の腫瘍と比べて明らかに再発率が高いです。肛門の腫瘍は病理検査されてますでしょうか?
次に発生部位です。体幹部など皮膚に余裕のある部位では大きく切除することが可能ですが肛門のように皮膚の余裕がない部位、さらに肛門の括約筋に注意する必要があるなど大きく切除することが不可能な部位です。腫瘍のサイズが大きいと取りきれず減容積といって便が出るようになることを目的とした切除手術が行われているかもしれません。
高齢動物の手術はいろいろと心配がつきないと思います。腫瘍により排便が困難になってしまっているのでこの状態を改善するにはやはり手術が必要と思います。前回の術後に視力低下したとのことですが眼が散瞳する原因はいろいろあると思われますので手術を受けるのであればしっかりとした術前検査をおこなって手術に臨まれるのが良いと思います。
評価・お礼
mivo さん
先生のお話では、悪性の腫瘍だと聞いていました。肛門にできていましたので、きっと減容積の切除手術だったのだと思います。
実は、この質問をさせていただいた翌日が手術当日で、残念ながらその翌日の朝に天国へ旅立ってしまいました。なかなか気持ちの整理ができなくてお返事が遅くなりすみません。朝、先生が様子を見に行ったら亡くなっていたそうです。あまりの悲しさに先生からの詳しいお話は聞いていませんが、でも、きっと寿命だったのだと思ってます。天命を全うしたのだと思います。
今回、先生にいただいたご回答が、今、猫ちゃんの腫瘍摘出手術で悩んでいる方の救いになることを願っています。
どうもありがとうございました。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A